FRONTIER GATE Boost+ (フロンティアゲート ブーストプラス) - PSP
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2013/03/14
- メディア: Video Game
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今年買ったPSP用ゲーム、最後の一本。PSPのお勧めソフトを紹介している複数のサイトでお勧めされていたので買ってみた。
誤解を恐れず一言で言えば「アクションゲームではなくなったモンハン」。コマンド入力式なので、私のようにアクションが苦手な人間でも安心して遊べる。自宅の装備箱とかあんまり似てたんで、メーカーを再確認してしまったほど(フロンティアゲートはトライエースなのでカプコンではない)。
ただ、遊んでみるとPSP向けのRPGとして様々な工夫がされているのは好感が持てる。
例えばフィールドマップ。PSP向けで、ポリゴンでマップデータを生成しているタイトルだと「なんだかこのゲーム、世界が小さいな〜」という印象を持つことがしばしばあった。ところがこのゲームの場合、クエストを受けるごとに異なるマップを生成するため「より大きな世界のうち、クエストに必要な一部分だけが表示されている」という印象を与え、世界全体の広がりを感じさせることに成功している。町も同様で、無理に町全体をポリゴン表示しようとしないことで、容量を抑えつつ町の広さを想像させるような構造になっている。
あと些細なことだが、アキバ〜をプレイした後だったので、キャラの基本的なモーションが自然だったり、基本動作にダッシュがあったりするだけでも安心して遊べた。やはりこういうところはさすが大手というところだろうか。
またテクスチャなどがどことなく、私にとっては懐かしいFF11を想起させるものであったことも、親しみを持って遊べる要因だったかもしれない。序盤の敵にゴブリンだのマンドラゴラがいて、昔を思い出しつつほっこりできた。
難点は、アマゾンレビューにもあるが、パーティメンバーの数が少ないことだろうか。私はプチFF11、あるいはモンハン亜種として遊んでいるのでパーティメンバーの数にこだわりはなかったものの、考えてみると、普通のRPGでパーティメンバーが自分と契約冒険者の二人だけというのは寂しいかもしれない。これも指摘している人がいるが、特に特定の仲間がいないと発生しないストーリークエストの進行が厳しく、ゲームとしてはずっと同じ相手と契約していたほうが有利──というか、そうでないと雑魚にあっさり殺されかねないバランスにも関わらず、仲間を変更しないと進行しないクエストがあるというのは辛い。せめて自分+契約冒険者+クエスト関連NPCで3人のパーティが組めれば多少は楽になると思うのだけど……。
このゲームはオンラインでの協力プレイができるので、3人+それぞれの契約冒険者3人=6人のバランス、ということだと推測するが、それならオンラインプレイは契約冒険者を使用不可にしてしまってよかったのではないだろうか。
このゲームも冒険酒場〜と同様、反復プレイ、作業プレイが苦ではない人にお勧め。波乱万丈の世界を救うストーリーがお好みの人にはお勧めしない。そして何より「モンハンも悪くないけどアクションゲームは苦手」という人は、このゲームのメインターゲットなのではないかと思われる。ただ、現在でもほぼフルプライスなので、それが高いと感じない人向けになるだろうが(そうでない人は冒険酒場のほうをお勧めする)。