この間のエントリで、DQXでたいまつとランタンが登場したというエピソードを紹介した。
で、たまたま友達と、TRPGにまつわるたいまつとランタンの違いについての話になったのだが、自分自身の記憶も結構曖昧になっていたようで、各種ルールブックを読み返したら意外な発見があった。
まず、値段が違う。たいていのゲームでたいまつの方が安い。
──これは異論の少ないところだろう。
次に、たいまつは使い捨てだが、ランタンは油だけ追加すれば本体はそのまま使用できるので嵩張らない。
──実は、この時点でゲームによって取り扱いが違った。考えてみれば当たり前のことだが、効果時間がそもそも設定されていなければ使い捨ても何もないし、効果時間の設定があっても所持品重量の概念が無ければ、持てるだけ持てばいいわけだ。
というわけで、例えばD&DやT&Tには効果時間(D&Dは効果範囲も)と重量制限の概念の両方があり、ソード・ワールドやロードス島戦記、ブレイドオブアルカナには効果時間の設定だけがある。アリアンロッドにはどちらもない。というか、そもそもアリアンロッドにはたいまつが存在しない(恐らく相手に投げつけて火をつける類のマニューバを封じるためと思われる)。
最後に、これが私を悩ませたのだが、たいまつは地面に落としてもしばらく燃え続けるが、ランタンは地面に落とすと壊れる。
これはどういうことかというと、戦闘中片手を空けないといけないクラスや能力、例えばソードワールドのシャーマンなど持っている場合、戦闘開始と同時にたいまつを地面に投げて、片手を空けることができる。CD&Dでいえばバスタードソードを片手から両手に持ち替えたり。このため、使い捨てでかさばるたいまつにも利用価値がないわけではない。
──と、私はこう記憶していたのだが、今回当たったルールブックにこれが明記されているものはなかった。もしかして、ずっと昔のD&Dアドベンチャーズガイドとかの記述だったのだろうか。ルールブックに記載がない以上、プレイヤー、GMとも上記のような効果を主張するのは望ましくないだろう。
ちなみに「地面に落としても燃えるたいまつ」でググると「六門世界RPG」のQ&Aのページがヒットするのだが、これが反面教師として非常に役に立つものであり、自省を新たにした次第である。
(前略)地面に落ちて倒れたランタンやたいまつは、たとえ燃えていたとしても照明として役立つかどうかは疑問です。
あなたが体験した野外活動の体験や、現実世界のアウトドア用品点(引用誤字そのまま)などで照明器具を見てみたりして、どうなるのか考えてみましょう。
前段はともかく実体験を参考にして考えろとかルールに関する質問の答えとしては最低ではないだろうか。なぜなら、この答えを正しいとすると、アウトドア経験者の方がそうでないプレイヤーよりセッション中の発言権が強くなってしまうからだ。なんでこれ「火は消えないかもしれないがルール上は効果がないものとする」っていう答えにしなかったんだろう……。