理不尽な重力

ゲーセン通いに一苦労の田舎少年、忍者増田が『ディグダグ』にハマった苦労話


 これを読むと、やっぱり忍者増田氏は私より年上な気がするな……? 喫茶店のゲーム筐体は、私の頃にはもう主流じゃなかった気がするし(あれで長時間ゲームやってると首が痛くなりそうだ)。
 前にサイドビューとトップビューの話の時に、ちらっとディグダクのことを書いたけど、あの時は触れた程度だった。というのも、ディグダグにはあまり思い入れがないからだ。むしろ、ある理由で納得行かないゲームだったと言ってもいい。ディグダグは、当時MSX版を買って行き詰まっていたフラッピーというゲームと同じ特徴があった。


 重力の付き方が変だったのだ。



 前のエントリで「ディグダグはサイドビュー」と言われて「え?」と思った人も、中にはいるのではないだろうか。なぜなら、ディグダグの主人公は「下に向かって落ちない」からだ。しかし、明らかにトップビューではない。敵が「下に向かって落ちる岩に潰されて死ぬ」ことからそれがわかる。このゲームは明らかに、フィールドを「横から見ている」。
 同じサイドビューでもマッピーなら、トランポリンで上に跳ねたプレイヤーは、重力で下に落ちる。ディグダグの主人公は、ロケット噴射か何かで浮いているのか? もちろん自機だけならそうとも思えるのだが、敵も落ちない。風船のようなプーカはともかく、恐竜もだ。岩だけ落ちるのは子供心に納得が行かなかった。なお、フラッピーも自機と敵が落ちず、岩だけ落ちるゲームだった。



 もちろん、そこに整合性を求めるのはナンセンスであり、ゲームなんてそんなものだと割り切ってしまえばそこまでなのだが……。

 という訳で、私はその後に出たディグダグ2の方が心情的には好みだった。知名度は前作に遠く及ばなかったけれども……。