
- 出版社/メーカー: ファーイースト・アミューズメント・リサーチ
- 発売日: 2016/12/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
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昨日に引き続き、N◎VAの話。昨日書いたとおり、今回のN◎VAの記事は、敵ゲストの紹介がクロガネで、武器に関するあれこれがメイントピックだった。
ここを見ている私のセッション経験者(もしいらっしゃるのであれば)は多分お分かりいただけると思うが、私はクライマックスの舞台(のセキュリティランク)をグリーン以上にすることはほとんどない。昔よく使っていたのが木更タタラ街で、レッドエリアの廃工場跡とか、レッドエリアの廃教会跡なんてのがクライマックスの定番だった。
理由はいくつかある。
邪魔が入らない
私のシナリオだと(そしてたいていのシナリオはそうだと思うが)、クライマックスフェイズ、つまり既に真相が明らかになった段階では、敵ゲスト側がイリーガルな立場に置かれていることが多いはずだ。レッガーやクグツを含まないシナリオだとそうなる傾向が強く、特にフェイトやイヌがいれば言わずもがなだ。
つまり、クライマックスで「敵ゲスト側が抵抗すること」はN◎VAの法制度等からすると「不法行為」である可能性が高い。そうすると、クライマックスで敵ゲストが治安の良い場所、ホワイトエリアやグリーンエリアで暴れると「警察(ブラックハウンド・イヌだけでなく、企業警察なども含む)は何故来ないのか?」という話になる。もちろん、それに明確な理由が用意されたシナリオならばそれでいい。リプレイ「ヴァニティ・エンジェル」の「クライマックスの舞台が飛空船だから誰も来れない」とかは典型的な例だ。あとは、普通にガチガチのセキュリティで固められた場所で好き勝手に暴れようとするなら「神業(M&Aや完全偽装など)を使えよ」というのがプレイヤーの本音だろう。
反対にキャストの側から見ても、仮に隠匿レートを抜いて装備を持ち込めたとして、やりたい放題やって大丈夫なのかという不安に駆られる。それを「何とかする」には神業が必要だ。要するに、敵も味方も安心するためには必要な神業が一つ増えるのである。
出ていく必要がない
また、ホワイトエリアやグリーンエリアを根城にし、権力を味方につけ、M&Aなどを駆使するゲストの場合、そもそもPCと直接戦闘するためにわざわざ出て行くのか、という話が出てくる。N◎VA以外のゲームであれば、黒幕がPCを抹殺するために自らご出陣、なんてのも考えられなくはないが、N◎VAの場合はこれが成り立たない。社会戦を駆使し、ホワイトエリアに籠もったまま、相手の目の前に出なくても、いくらでも相手を社会的抹殺に追い込めるのに、殴られに出て行くのは明らかにおかしい。
逆説的に、キャストたちの目の前に姿を晒して戦おうとする悪役は、直接的な戦闘力を持つ存在である≒ホワイトエリアで振るうような力を持っていない、という図式が成り立つ。もちろん、一ひねりすればこれらの図式を崩すこともできなくはないが……。
そして、最後にもう一つ──書き終わらなかった。以下また明日ということで。