さすが「盗賊都市」

あの“FF”が日本語対応のRPGに…『Fighting Fantasy Legends』配信開始


 今まで何度か、ここのブログでこれ系のアプリに触れてきたけど、実際に遊んでみたことはなかった。日本語訳されていなかったからだ。
 で、今回この「ファイティングファンタジーレジェンズ」は日本語訳されたので、遊んでみることにした。なお、このゲームは買い切りタイプで、ソシャゲではない。
 ネットで探したら特に攻略情報的なものも見つからなかったので、冒頭数時間程度だが、プレイした雑感を書いていく。なお、ストーリーのネタバレというより、主にシステム面の感想になるが、一応折り畳んでおく。




(以下、一応念のためネタバレ注意)










・主人公はやはり選択式だった。人間の男性(バーバリアン)、ドワーフの男性、エルフの女性から選ぶ。エルフは最初性別がわからなかったが、ヤズトロモに会うとはっきり女性と言われる。


・システムが変わっていて喜ばしいと書いたが、撤回する。ダイスの振り方が変わっているだけで、システムはゲームブック版と変わっていないようだ。しかし、さすがに考えられたのか、能力値は割り振り式になっている。当然技術点12でスタートした(笑)。なお、前述の主人公のどれを選んでも、能力値に違いはない。


TRPG版の技能に相当するルールはないが、能力値の他に特殊能力を選べる。成長を早くしたり、財宝を多く得たりすることができるようだ。また、経験点を得て自キャラを成長させられる点も追加要素だ。


・主人公の誰を選んでも、冒頭のストーリーは同じである。しかも、どの選択肢を選んでも、ポート・ブラックサンド(盗賊都市)に放り込まれる(笑)。


・賄賂を渡しているのにいきなり街の入り口から牢屋にブチ込まれるあたり、さすが盗賊都市だ……。


・ニカデマスに会った時点で、既に体力点は半減。技術点が高いので戦闘では有利だが、細かいイベントでゴリゴリ体力を削られる。道を歩いているだけで矢を撃たれるあたり、さすが(ry。


・ムービーだとマップ上を自由に歩いているように見えるが、実は「選択肢を選ぶと、キャラが勝手にマップ上を歩く」タイプ。自キャラを自由に操作できるわけではない。


・ポートブラックサンドでは、道を選ぶとどんどん先に進んでいく。一応双方向だが、イベントが次々起こるので、実質戻ることはできない。っていうかこれ、最初盗賊都市に入るしかなかったけど、火吹山とかはいったいどうなってるんだ、とか思いつつ進んでいく。


・野犬の襲撃でついに倒れる。物量に推し負けた感じだ……。


・と、ここで衝撃の展開。体力点が尽きると、警備兵に簀巻きにされて放り出され、ようやくここでマップ上の別の場所に行く選択肢が現れる。地図上を辿っていくと、ヤズトロモに会うこともでき、ザゴールやバルサスの話も聞ける。闇の森もマップ上にある。もしかしてこれ、何らかの手段でポートブラックサンドから一回出ないと他のルートに進めないのか……?


・倒された時点でついた呪いと、減った体力を回復させたら路銀が尽きた……ところで、一旦休憩。


・総評としては、思った以上に「ゲームブックのまんま」。道端の唐突なイベントで殺されるあたり、デッドリーなバランスも変わっていない。ただ、原作ではゲームオーバーの状況でも、救済措置がある(救済措置なしもオプションで選べる)あたり、そこで難易度を調整しているのかもしれない。文章でしか描写されていなかったものをゲーム画面で確認できたり、アランシアのあちこちを歩けたり、それだけでもオールドファンには十分楽しい。


・とはいえ、目の肥えた「今のRPGの感覚」に慣れてしまうと、サラモニスに行こうがチャリスに行こうがミルウォーターに行こうが「金貨一枚で体力を全快できる」というイベントしかないところとか、ストイックすぎると映るかも。私のような懐古主義者からすると、折角バルサスの要塞にもいけるのだから、魔法使いでも遊んでみたかった。*1


・とりあえず私は、どちらに向かうか思案中。盗賊都市の経験からすると、恐らく火吹山もバルサスの要塞も、一回入ったらなかなか出られないのだろう。……ドラゴンとガンジー、どっちがマシだろうか……(笑)。


*1:バルサスの要塞」の主人公は魔法使いであり、魔法が使える。