欠点は一つだけ


 ホント、紛うことなき変態であること以外、非の打ち所のないメイドなんだよな……。

覚え切れない


 今日は本当は色々買ったものやパスファインダーへのツッコミをしようと考えていたけれど、これと次に書くことのインパクトが強すぎて吹っ飛んでしまった。

 というわけで、まずは帰り道に見かけたこのゲーム「星と翼のパラドクス」から。

 知ってる人からすると今更、という話なのだろう。稼動は11月下旬からだったらしいので。ただ、私自身は特段意識しておらず、たまに広告を見かけるな、くらいにしか思っていなかった。今回たまたま、通りがかったら大型筐体が目に入ったのだ。この間VRZONEに行ったせいで意識が向きやすくなっていたのかもしれない。偶然空いていた、というのもある。

 ゲームセンターで体感型の筐体で遊ぶなんてF-ZEROAX以来だろうか。シートベルトがあるところまで同じだ。ネットではボーダーブレイクガンスリンガーストラトス戦場の絆、なんて言ってる人も見かけたが、私のファーストインプレッションは「エヴァバーチャロン?」だった。アズワン(オペレータみたいなキャラ)のデザインは貞本さんだわ、プラグスーツを着ているわでエヴァっぽく、しかし発進シーンなどはバーチャロンにそっくりである。
 始まるまでは「サブモニターまであるなんてコクピットっぽーい」なんて呑気に構えていたが、いざチュートリアルが始まってみると、それどころではなかった。このゲーム、左右の手でスティック前後左右とトリガーとボタン、右手にはホイール、そして左右の足でペダル操作まである。もちろん右手側にあるサブモニターはタッチパネルだ。入力インターフェースとしては過去最多級ではないだろうか。
 チュートリアルなのに、まともに操作できたのは機体の移動と攻撃、武装の交換くらいで、照準やフルドライブ、ブーストジャンプなどは「???」。おまけに、この操作方法は「スタンダード」で、この上に「テクニカル」モードまであるという。個人的には、ペダルの操作が特に辛かった。興奮すると思わず踏み込んでしまい、機体が想定外の挙動を起こす。
 ネットでは「すぐに操作に慣れた」なんて書いている人もいて「マジか……」と絶句してしまった。正直10回やっても慣れると思えない。ましてこのゲームも、敵味方に分かれてのチーム戦である。味方の足を引っ張ってしまうことを考えると、なかなか気軽に「チュートリアルの次」に踏み出せない。操作そのものができないのだから、プレイヤーとしてのレベルはボンバーガールなんかより輪をかけて低いことになる。


 空いていたのは本当にわずかな時間だけで、後は入れ替わり立ち代わりプレイヤーが遊んでいた。それを後ろから眺めつつ、ぼんやりと思う。
 「大型の体感筐体で、8対8のチームバトル」「全国のプレイヤーと通信で遊べる」……これって、本当はバーチャロンが辿りつきたかった場所なんじゃないだろうか、と。
 一見するとハードルの高い操作系、画面に溢れる情報の嵐。自機であるエア・リアルの造形もバーチャロイドのそれを思わせるし、アズワンがいちいち状況を説明するところまで、まるでマーズのようだ。
 もちろん、どっちが先だとか後だとかそんな話をしたいわけではない。ゲームセンターがゲームセンターならではのゲームで家庭用と差別化を図るなら、こういう方向も一つの試みとして評価に値する。ただ、それがセガでなくスクエニから出たことに、いささか時代の流れを感じた。それだけのことである。

これを待っていた

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 GeminiPDAについては、このブログでも今まで何度か書いてきたとおり、国内代理店が販売してくれるのを心待ちにしていた。
 「支払いがペイパルのみであること」「キックスターターへの出資になるので納品がいつになるかわからないこと」、そして保証の面や、現物を確認できないというこれまでの不安点が一気に解消されるからだ。ただ、この界隈の輸入代行国内代理店(自称)には、有名な悪質業者が存在するので、その業者でないかどうかだけは再三確認した(今回の業者とはまったく関係ない)。そもそも現物が見れれば、悪質業者でないこともはっきりするし、操作感も分かる。

 というわけで、現物を見てきた。

 思ったより小さく、そして薄い。これはGPDシリーズのイメージがあったからだろう。キーボードを打ってみたところ、キーピッチもキーストロークも問題ないように思えた。ヘタリもないし、妙にペチペチしていたり、手触りがおかしかったりもしない。

 そのまま買うところまで、あと半歩……というところまでいったのだが、そこで躊躇したのは以下の二つの理由からだ。

 一つ目。キーボードが英語キーボードなのは理解できる。かなキーボードを用意してくれなどと贅沢なことは言えない。が、なぜか店頭展示品は入力モードがかな入力になっていた。かな表示がないのにかな入力では、キーボードが打てない。もちろん、変更する方法はあるだろう。が、いくつかのキーを同時押ししても、画面の項目をタップしてみても、変更方法がわからなかった。このことに戸惑ったのが一つ。

 もう一つが、角度である。GeminiPDAのヒンジ部分は独特の構造になっており、閉じる時中途半端に隙間が空いたりしないよう、パタンと閉じるようになっている。これが開く時も同じ機構になっているようで、ディスプレイ部分を開くと途中で止めることができず、リンク先の写真にあるように完全に開いた状態になるまで固定されない。「途中の角度」で使うためには、ディスプレイの背の部分を何かで支える必要がある。そしてご覧のとおり、このデバイスは開いた状態だと角度がかなり浅い。135度くらいだろうか? さすがに上から覗き込むとまではいかないが、離れると角度の関係で画面が見えないだろう。

 とはいえ、全体から見れば、これらの不安点は些細なものだ。何しろこのデバイスには、今のところ代替するものがない。ただ、ツクモだけでなく量販店でも取り扱うというのなら、もうちょっと情報を集めてみてからでもいい気がした。そして願わくば、このメーカーが次に計画しているという「コスモコミュニケーター」も同様の販売ルートに乗ってくれるとさらに嬉しいのだが。


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