P6はカレンダーやコミュを無くしてプレイの自由度を優先するべきか否か?
カレンダーにもコミュにも反対で、制限されている中で工夫するのがそんなに嫌いなら他のゲームやりなよ……。周回もできるのにどこに不満があるんだ? さっぱりわからん。とはいえ、次回作でカレンダーに代わる何らかの制限を入れるというのなら、それはそれで面白ければいいと思う。
ペルソナ5 鴨志田とかいう3人のペルソナ使いを生み出したレジェンド
これもよく出てくる、鴨志田以降の敵にインパクトがないという意見。これには合理的に説明ができる。
鴨志田が出てくる時点で鴨志田より脅威となる「悪人」がいた場合、鴨志田を放っておいてそっちを先にやれよ、という話になってしまう。つまり、鴨志田の後に登場する「悪役」は、鴨志田の件が解決するまでそれほど脅威を感じさせない存在である必要がある。これは、敵同士が組織の上位下位といった関係になく、それぞれ独立した存在だからだ。
なので、プレイヤー視点から見ると、鴨志田の後に出てくる悪役はみんな「ぽっと出」に見える。「謎の黒いペルソナ使い」の伏線が張られていてすら、だ。あとはスレタイにあるとおり、後続の悪役はそれぞれ仲間の一人にしか関連がない。鴨志田は三人を覚醒させている。このインパクトの違いはあるだろう。これも、理由は前段と同じだ。
ただ、ペルソナ5でよりインパクトのある悪役を出せる可能性はあったと思っている。というか、既存の登場人物にそれに近いキャラがいるのだ。
(以下、本編のネタバレがあるため折り畳みます)
Case1.春の婚約者
春の婚約者が奥村氏を背後から操る下衆な人物だった、という展開なら、奥村氏よりもインパクトのある悪役になり得たのではないかと思う。ただ、あそこは怪盗団が改心に疑問を持つストーリーの転換点なので、完全な悪人より、悪と言い切れない人物を配置せざるを得なかったという事情もあるのだろう。
Case2.特捜部部長
ストーリー上、物凄くあっさり消えるが、新島冴を事実上操っていたことや、実行していた悪事を考えると、もっとインパクトのある悪役として(それこそシドウの配下として)登場してもおかしくなかった。結局、黒いペルソナ使いの引き立て役になってしまったが……。
Case3.一色若葉(プロトタイプ)
これは、実際にゲーム中に登場した一色若葉ではなく、設定資料集にあった「双葉を束縛する毒親」として登場した場合の一色若葉である。こちらのアイデアが採用されていたら、かなりインパクトのある悪役だったはずだ。では、なぜこちらが没案となったのか? 惣治郎関連のストーリーの整合性や、パレスに変化球を持ち込みたかったなど、色々な事情がありそうだ。
Case4.新島冴(if)
こちらは、上よりもさらにストーリーを捻じ曲げた場合。つまり、設定資料集にすらもなかったが、冴が真を束縛し、ストーリー上の悪事にも絡む、本物の悪役だった場合の話である。少なくとも、本編でもパレスが発言するほどの歪みはあった訳で、物語はそう展開してもおかしくなかった。ただ、現段階で既に「黒いペルソナ使い」、特捜部長と、敵側の捜査関係者だらけなので、これで「冴も敵です」と言われてもインパクトが薄いというのはあるだろう。
言うまでもなく、これらのキャラは一度敵候補として検討された結果今の形になった可能性が高い。製作者たちとしては、インパクトの強い敵の存在よりも優先したい物語性があったということだろう。その判断は間違いだったとは思えない。結果として鴨志田はゲームへの引き込み役として大きな役割を果たせたわけだし、その役割が序盤で終わったことは、ストーリーの面白さを減じてはいない。
繰り返しになるが、ペルソナの最大の問題点は「ライバルがいなくなったこと」。要するに他のメーカーのRPGがどれもこれも不甲斐なさすぎて、他のゲームが受け皿となるべき層までペルソナに流れ込んできたことだ。だからこそ、何故ペルソナをやっているのかわからない様な意見も上がってくるようになってしまった。そして、アトラス自身もそれには気付いているからこそ、今後の展開が周知のようになるのだろう。