難しそう

コーエーテクモ「DEAD OR ALIVE 6」。新堀プロデューサーに気になったところ全部きいちゃいました!


 前にも書いたけど、今年のTGSは体調が悪くて行けなかった代わりに、自宅で生放送をずっと見ていた。色々な番組があるなかで、一番興味を惹かれたのが、DOA6のトーナメントだった。シリーズ新作で導入される新システムが、実戦でどう使われるものか見たかったからだ。
 で、感想を一言でいうと、サイドアタックが強そう。サイドアタックは、前作まであった軸移動、サイドステップの発展系として導入されたシステムで、相手の攻撃を軸をずらして避けつつ攻撃を加えるというもの。サイドステップが避けておしまい、というか仕切り直しっぽい雰囲気だったのに比べると、こっちは完全にカウンターアタックというか、反転攻勢に出るための動きという感じ。
 旧来のDOAだと、相手の攻撃に対して強い動きはホールド。これも相手の攻撃を防いで反撃する技ではあるんだけど、一旦防御することで流れが止まり、そこから反撃するイメージだったのが、サイドアタックだとひょいっと避けてそのまま攻撃を続けていけるような感じだった。で、これに対応するのがなかなか厳しそう。決勝戦以外ではほとんど使われてたんじゃないだろうか。さすがに決勝戦ではお互いに返し技を警戒してか(片方新キャラだったし)、あんまり出してなかったけど、そこまでの各試合の動きを見ていると、あれを上手い人以外が捌くのは結構慣れが必要に見えた。特に、準決勝あたりでヒトミか誰かが新キャラにサイドアタックでボコボコにされていたのが強く印象に残っている。
 で、サイドアタックは特に投げで返せそうにも見えなかったので、サイドアタックがホールドの代わりになるというわけでもなく、DOAの3すくみの構造は実質崩れたんじゃないだろうか。ソウルキャリバーシリーズだと軸移動の動きが3すくみに取り入れられているものの、あれは「軸移動に強い横斬り」があるから駆け引きが成り立っている。それに対して、DOAの既存キャラに「横方向に強そうな判定を持つ攻撃」のイメージはほぼない。サイドアタックをいつ出すか、防御して反撃するか、みたいな駆け引きは残るにせよ、それは他の格闘ゲームにもある「差し合い」であって、別にDOA独自のものというわけではない。
 初心者向けにかすみを薦めているけど、そのかすみこそ最たるもので、ほとんどのコンボが前に踏み込んでいって連続攻撃、というものなので、サイドアタックであっさり返されそうだ。

 もちろん、TGSで公開されていたのはまだ調整中のバージョンだろうから、最終版でどうなるかはまだわからないのだろうけど……。