な、なんかこのシリーズ最近凄く投稿ペースが速いんだけど……作者の体がちょっと心配になるくらい。
出番これきりは残念
- 作者: アサイ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: コミック
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飛び飛びにニコニコ静画で見ているけど、マトリックスのエピソードは初見だった。木根さんがネオからエージェントスミスになってて草。
しかし、あの夢は結局佐藤さんの夢だった、ってことは……結婚して娘が生まれて──っていう生活は、本当は佐藤さんの理想だったってことになるんだろうな。エピソードの性質上、木根さんの娘の再登場が恐らくもうないのがちょっと残念。
新たなる生き方(スタイル)
- 出版社/メーカー: ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(Far East Amusement Research)
- 発売日: 2019/04/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
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さて、いよいよトーキョー・ナイトメアに「NOVAにはない」スタイルが追加された。逆に、オルタナティブ・サイトで追加されたスタイルは追加されなかった。双方に「どちらかにしかないスタイル」が存在することになる。これからは、スタイルの差異を語ることで、端的にNOVAとナイトメアの違いを説明できるようになるわけだ。
新スタイル「ハンドラー」
NOVAで近いのは「シキガミ」だろうか。しかし、それよりブレカナの「エルス」と言ったほうが分かりやすいかもしれない。使い魔的な相棒がいるというスタイルだ。ただ、こちらは選んだ技能によっては相棒は機械だったりする。能力的にはR時代のマヤカシの「分心」などのように、相棒になるキャラを作成して動かせるようになる感じ。
類似のスタイルが他のゲームにあるだけあってイメージはしやすいけれど、問題は導入だろう。職業としては調教師などとあり、スタイルのイラストもまんま鷹匠だけど、いわゆる2020の「ステイタスロール」に当たらないため、依頼を持ち込みづらい。ペルソナには他の分かりやすいスタイルを持ってきた方が、依頼は受けやすいだろう。
新スタイル「テツジン」
NOVAで近いのは「クロガネ」。ただ、このスタイルの存在そのものが、NOVAとの違いを端的に語っているのは面白い。いわゆるサイバーパンク用語でいう「フルボーグ」あるいは「全身義体」。体の一部を機械に置き換えているのではなく、機械のボディに人間の脳を移植している──あるいはその頭脳すらも人間ではない、アンドロイドのような存在も含むスタイルである。
こちらはハンドラーとは違い、依頼を受けられないからというよりヒルコやアヤカシのような理由でスタイルをペルソナに持ってこられないスタイルだ。「存在を認知されていない」のである。
なぜ、このスタイルがNOVAとの違いを端的に語っているか。NOVAにおいてはフルボーグは「当たり前の存在」である。存在も認知されている。特別なことではないから「生き方」にならない。ただの装備扱いである。それに対し、サイバーパンクではないナイトメアでは「全身が機械」であることはそれだけで特別なことであり、生き方なのだ。
個人的に一点残念だったのは、ノーマルナンバーとマイナスナンバーの違いが、また一つ曖昧になったことである。ルールブック中にも書かれているが、ハンドラーは別に隠さなければならないわけでも認知されていないわけでもないスタイルで、ノーマルナンバースタイルとなんら変わりない。むしろ、NOVAとの差別化を図るなら「ノーマルナンバーで基本ルールブックに収録されるべき」スタイルだったと思う。テツジンをヒルコやアヤカシと並べるなら、なおさらである。
その他気になったこと
NOVAと同じ「ダブルハンドアウト」ルールが導入された。そして新ルールとしては(概念的にはそのままNOVAに流用できると思う)「スーパーライトアクト」のルールが追加された。
これはプレイヤーを二人に絞り、リサーチフェイズのシーン数を制限することで、セッション時間を著しく短縮するプレイスタイルである。これは分かるというか、前にも書いたが自分でも似たようなことをやっていた。NOVAでセッション時間を短縮するなら、D&Dのダンジョンデルヴのように「戦闘のみにフォーカスしたシナリオ」か、こういったバディスタイルのシナリオか、どちらかだろうと思っていた。ブレカナなら前者なのかもしれないが、やはりNOVAやナイトメアのようなタイトルの場合、リサーチを完全になくすのは魅力を削ぐことなのだろう。