2の方がキツかった……


 ロマサガは2を弟とかなり長期間やってたので、3はそれに比べれば普通のRPGだな、って印象だった。クイックタイム&ラピッドストリームなしでは手も足も出なかった七英雄と比べて、破壊するものは最終的には何とかなった気がするし。あと、真・四魔貴族って、そんな簡単にスルーするような場所にいたっけか。わざと強い破壊するものを倒そうというやり込みでもない限り、普通は行きずりに倒しそうな気がするけど……。

現実を侵食するRPG

 先日チラッと書いたドラクエウォークの続きの話である。

 ゲームシステムへの理解不足というハードルを越えた、本来のDQWのゲームバランスに辿りついた私の悩み──恐らく多くのプレイヤーと共通する悩み、それが慢性的なMP不足だ。DQXも当初はそうだったので、これはドラクエというシリーズの持つ特徴といえるかもしれない。特に火力源である前衛のMP不足が深刻だ。後衛はそもそもMPの上限が高いので多少余裕がある。
 アイテム使用や自宅という宿に泊まる、回復スポットを訪れる以外の手段でMPを回復しようとすると、一部のガチャ装備かモンスターの心の付加効果に頼るしかなく、それらも中国地方や九州・沖縄地方限定モンスターが対象だったり、期間限定で既に終了済みだったり。恒常で集められるのは一つ目ピエロの心くらいしかない。
 そんな中、今開催されているドラクエ3外伝のイベントで手に入るのが「神楽鈴の心珠」というアイテムだ。これは、毎ターンMPが7回復するという優秀なアイテムである。プレイしていない人には意外かもしれないが、実はこのアイテム、これまでに類似のアイテムも下位アイテムも、(同じアイテムスロットには)ガチャですら存在しない。
 他のアイテムと共存できるうえに、効果も破格。となると攻略動画でもこう言われる訳だ。




 ところが、こちらの入手がなかなか厳しい。NPCとの絆レベルというものを上げないといけないのだが、こんな感じである。



 魔物を12700匹倒してこいとか言い出すルイーダとか、僕と一緒に10万歩歩こうとか言い出すNPCにはマジで「正気か!?」という感じだが(笑)、この絆レベルを上げる条件の中で、自室の机の前に座っているだけで達成可能なのは「魔物を倒す」だけだ。*1他はすべて出歩かないと達成できない。


 そんな訳で、この神楽鈴の心珠を入手すべく頑張ってみたのだが……その感想が、今回のエントリタイトルだ。
 DQWとはどんなゲームか。テイルズ風にいうなら「現実を侵食するRPG」である。

時間と空間を支配するRPG

 神楽鈴の心珠を入手するためには、一つの条件だけでなく、複数の条件を達成していかなければならない。DQWの様々なコンテンツに並行してチャレンジする必要がある。
 例えばこれだ。



 

 画面左にデカデカと浮かんでいるのが「メガモンスター」である。このゲームには、歩いていれば次々にポップする通常のモンスターと、世界樹FOEよろしく現実世界の地図上にあるシンボルに当たらないと戦えない強敵モンスター、そして他のプレイヤーと協力して挑戦するメガモンスターの3種類のモンスターがいる(ストーリーボスなどは除く)。
 強敵モンスターとメガモンスターは「その場所」に行かなければ戦えない。上の例で言えば、グリザードと戦うには、現実世界のドンキホーテまで行かなければならない。これは、DQWが位置情報ゲームであることを考えれば当然であり、予想もしていた。つまり「現実世界の空間(移動)を支配するゲーム」である。

 ところが、DQWには時間を支配する要素もある。これだ。



 メガモンスターには「接近の予兆」がある。上でいうと、JR中野駅に46分後にメガモンスターが出現するという予告がされている。どういうことかというと──このメガモンスターとここで戦おうと思ったら、46分間待たなければならない。
 こういう要素があるとは、ドラクエウォークというゲームを始めるまで思い至らなかった。ただ、ポケモンGOにも似たような要素はあるらしいから、位置情報ゲームの特徴の一つなのかもしれない。

 私はイベント進行中何度も「ここのメガモンスターが5分後、あそこのメガモンスターが30分後だから、その間にあそこの本屋とあそこの電気屋に行って……」と、ゲーム進行に合わせて現実世界での行動を組み立てる場面に遭遇した。言い方を変えれば、DQWというゲームが現実を侵食しつつあった、ということだ。
 現段階では、私はこのゲームを楽しんでいるので「これは位置情報ゲームの醍醐味」としてポジティブに捉えている。ただ、今回のイベントのバランスはキツイという意見もあるようだ。攻略動画の配信者ですら……(笑)。



 私はこのゲームを始めたばかりなので、過去のイベントとの比較はできないが、出かけるついでにスマホをポケットに入れてゲームを起動しておけばいいというレベルではないのは確かだ。「神楽鈴の心珠」は、FGOでいうマーリンやキャストリアクラスのアイテムだと思ったからこそ頑張ったし、面白かったし、達成感もあったが、これがしょっちゅうあったらついていけるかどうか……(笑)。
 

*1:強敵モンスターは1時間に1回自分の近くにポップするが、それだけでは討伐数が足りない。