そういうことだったのか。「通信できなくて怒って帰った」は、「通信できなくてイベントに参加できずに怒って帰った」ではなくて「通信ができなかったのでイベントを完走したのに記念アイテムがもらえずに帰った」という意味だったのか。それならわからないではないけど……仮にそういう人がいたとしても、リアルノベルティ以外の、DQW内でもらえるクリアアイテム──つまり、私ももらえたアイテムは、すべて取得済みってことなんだよな。
それに、クリア特典アイテムが数量限定で、数が切れたら終了であることはあらかじめ公式ページに告知されていたのだ（私が入手しようと思わなかったのはその理由もある）。
しかし、４万人が来場してるのに、想定が５０００人だったっていうのは本当なのか……？ それじゃ初日の混乱も無理ないと思うわ。
広告の話
あと、この際なので界隈で話題になっている広告についても触れておこう。DQWにゲーム内広告が実装された。広告を見ると色々なメリットがある、というものだ。これがあちこちで論議を呼んでいる。配信者たちは比較的肯定派が多く、掲示板などでは否定的な意見を見かける。
私の立場は消極的賛成だ。
ドラクエブランドに傷がとか、寒空の下で広告を見せるのかなんて言ってる人がいるが、正直言って今のソシャゲ業界の周辺状況に疎すぎると思う。今どれだけのソシャゲがサービス終了の圧力にさらされているか。超有名IPでプレイヤーが山ほどいても、マネタイズできなければサービス終了に追い込まれるのが今の状況である。中でもスクエニの上層部は、ドラクエだろうがFFだろうが容赦なくぶった切る方針だ。
しかも、今回の広告の実装方式は、強制的に広告を見せられるタイプではなく、見るかどうかを選べるタイプだ。メガモンスターの心のドロップチャンスが増えるのは、実質強制に近い？ それは違う。プレイヤーが広告と引き換えに強くなることを選んでいるのに変わりはない。ガチャと同じだ。仮に広告を導入せず、その分インフレスピードが上がり、半年前の武器が全部役に立たなくなるような課金圧に晒されるよりは、見るかどうかが自由意思に任されている限りは、広告実装の方がまだマシだ。今の仕様であれば、ウォークモード中画面を一切見ない前提であれば、勝手に広告が流れてくることはない。
特にドラクエウォークは、マイレージシステムがあるため、無課金者の割合が多いのではないかと感じている（無課金者でも比較的ガチャが引ける）。ブランドを守って早々にサービス終了したり、インフレしまくってゲームシステムを破壊するよりは、様々な手段でマネタイズを検討し、サービス提供期間を少しでも長くしてくれる方が良い運営だと私は評価する。
「消極的」の理由
では、なぜ「消極的」賛成なのか。それは、広告の実装には賛成だが、私自身が広告を見ることはないからだ。時間は有限の資産であり、興味のない広告に割いている時間は私にとっては資産の浪費だ。「広告を見るかどうかが自由意思に任されていれば」というのはそういう理由だ。強制的に見せられるのであれば私も反対する。
ところで、私にとって今、DQWというゲームは、DQX、FF14に次いで優先度の高いゲーム──「お金を使ってもいいゲーム」だ。実は、春頃からずっと、DQWのゴールドパスを購入している。なぜなら、FF14やDQXと同じように、私はDQWを「サービスの提供を受けるために正当な対価を支払う価値のあるゲーム」だと捉えているからだ。ゴールドパスはマイレージのボーナスもあるが、回復ポイントの効果が上がったり、自宅を使える回数が増えるなど、ガチャ以外にもメリットがある。
動画を見て購入し始めた訳ではないが、考え方が割と似ていると思ったのがこちらの動画だ。
ガチャに際限なく投資するのではなく、サービスを享受するために、毎月決まった額を支払うのが、運営型ゲームに対する本来あるべき形だと私は考えている。ゴールドパスの範囲で得られるサービスを最大限生かして遊ぶのが、今の私のプレイスタイルだ。
そしてそこに「広告」は含まれない。DQWというサービスには代価を払うべきだが、広告を見るという時間を投資するのは私の主義に反する。だから「広告」を見て得られる強さがあったとしても、それは私のプレイスタイルには関わりのない強さだ。なんなら、他のゲームでやっているように、ゴールドパスに広告停止を選べるオプションを付けてくれたらいいとさえ思っている。
