初めての○○○

 艦これからかんぱに、デレステFGOウマ娘と来て、既に辞めてしまったタイトルも含め、今までガチャには一切課金しないと心に決めてソシャゲを遊んできたが、DQWでついにこの禁を破った。



 対象はこの2.5周年の第2弾ガチャである。普段外れとされているSP武器が排出されないこと、ピックアップされている4つの武器のうち3つが欲しい武器であること(ドラゴンの杖、フロストスティンガー、ダンシングロッド)、ガチャを引くならここしかないと思ったからである。


 ──結果は大爆死。
 DQWには天井があるので、天井まで引き続ければ最低1つ武器は手に入るが、後は数少ない星5枠で防具しか出なかった。そう、SP装備が出ないとは言っても、ピックアップには武器の他に防具もあり、しかも数は防具の方が多い。防具が外れとは言わないが、私が欲しかったのはあくまでも武器だった。

 よく「外れが続くとカッとなって課金してしまう」とか言うけれど、私は違った。ジェムの購入画面に遷移するたびに何分も悩み続けた。それでも最終的に課金したのは天井システムがあったからだ。そういう意味では、救済とされる天井システムも罪深い。天井がなければ手前で撤退するガチャでも、天井が存在すると「ここまで来たら天井まで行って確実に入手しないとここまでに使った金が無駄になる」という気分にさせられるからだ。
 それに、結局天井があれば、天井システムを前提に排出率の計算を行い、ゲームバランスを調整するだけなのだから、期待値だけから言えば天井システムの有無はプレイヤーにとって何の救済にもなっていない。
 それは引く前にわかっていた。事後に冷静になって考えて思い至ったわけではない。だから悩んで、しかし結局引いた。

 これもよく「引いたことは全然後悔していない」なんていう人がいるが、私は悩んで悩んだ末、後悔した。入手したアイテムは確かに強い。しかし、使ったお金に見合うかと言われれば首を縦には振れない。わずかとはいえ無償ジェムのストックがあったから全額有償ジェムで引いたわけではないが、無償ジェムだけで当たりを引いた時とは明らかに違う心境になった。
 ではなぜ最後まで引いたか? 今後の教訓にするためだ。これから他のゲームも含めて、課金してまでガチャを引きたいという気分になった時、今回のことを思い出すように。
 そう、これは負け惜しみだ。私はガチャ運がいい方ではない。課金してまで欲しいものを入手しても、また今回と同じ、この気分を味わうことになると覚えておこう。禁煙を決意した人と同じように。
 DQWが嫌になったわけではない。ゲームとしては今も変わらず楽しいし、これからも楽しむつもりだ。ただ、有償ガチャはもう引かない。制作者に還元するなら違う方法を考える。それだけだ。


 ──なお、今回のこのエントリを4月1日にアップすること、今回に限ってスクリーンショットを一枚も掲載しないことについては、特に深い意味はない。