タイトルだけは煽情的でいただけないが、内容的にはバランスが取れた動画という印象。
実は、この動画を見て「あれ? もしかしてこれ重要なツイートが抜けてるのかな?」と思って(見たくはなかったけど)元のツイートを時系列順に全部追ってみた。
Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) | Twitter
結果的には一つも抜けていなかった。勝訴か敗訴か、っていうのはまぁ、当事者の捉え方によって変わってくるから仕方ないとしても、この一連のツイートを見て、裁判の争点が何だったかわかる人っているんだろうか。
半年前にディレクターを下されたのが不当だと思ったから慰謝料の請求をしたのか。それとも退社時の機密保持に関する規約が不当だと思ったから取り消しを求めたのか。裁判資料を列記してるけど、それらの開示請求をしたのか。裁判について書くなら、常識的には「○○を求めて提訴しました」と書くのが普通だろう。
裁判そのものが云々よりも「全世界に向けて裁判について語るのに、争点を書き飛ばしてしまうような人──つまり、自分の言いたいことは主張しても、相手がどんな情報を知りたいのかは汲み取れない人──が開発チームとちゃんと意思疎通できていたのか?」という疑念が消えない。
既に指摘してる人もいるとおり「マスターアップ2週間前に根幹にかかわる仕様を変更した」のは自慢話にはならないし、バランワンダーワールドのダメっぷりは小手先でどうこうできるレベルにはとても見えない。2年半作ってあれならあと半年あってもダメだろう。
もしこの一連のツイートで「あのゲームの出来は不本意で、自分の責任ではない」と印象付けたかったというのであれば、本人の意図したのとは完全に正反対の意味で、何が悪かったのか、原因がどこだったのか端的に知らしめたという意味では、注目に値すると思う。