シティというよりキャンペーン


 シティ・ブックもこれで第3弾ということで、そろそろちょっとネタ切れな感じがしてきたかな、というのが正直な印象。ちなみに「ネタ切れ」というのは「アイデアがつまらなくなった」とか「アイデアの数が減った」というのではなくて、掲載されているプロットが、一つのプロットを中核にして、そこから枝分かれする細いアイデアを繋げたようになっているという意味だ。GMをやってる人は感覚的に理解できるかもしれないが、細かいアイデアを沢山思いつくよりは、一つのアイデアから他を派生させていく方がアイデア出しとしては楽な手法なのだ。
 最初のシティブックは、社会思想社版の前書き4ページ6行目以降に書かれているように(長いので引用は省略する)「部分的に自分のキャンペーンに導入することができる」というのが売りで、一部だけを切り出して使うことができた。しかし今回のシティブックは読んでみるとわかるように「鋼鉄の王」というアイデアが中核にあり、それを展開していく形でプロットが組まれているので、どうしても部分的に自分のキャンペーンに導入するというのは難しい。つまり「細かいアイデア集」というより「一つの大きなキャンペーンフック」とでも呼ぶべきもののような気がする。


 また、これは同じことの繰り返しになってしまうが、この本は特定のゲームを想定していないので、ここに書かれている施設が無理なく同時に存在できるゲームというのは、果たしてどのゲームだろうかと考えてしまう。
 例えば、ソードワールド2.5に「奴隷商人」と「娼館」(それも割と泥臭いイメージの)を同時に登場させて問題ないかと言われると、標準的な世界観とはかなりズレがある気がする。ファイティングファンタジーやトンネルズ&トロールズなら違和感なく導入はできると思うけれども、今度はゲームシステムの面からいって、ここに書かれている設定をどこまで再現できるのかという疑問が湧く。決してつまらない本とは思わないものの、自分のやっているゲームの自分のキャンペーンに導入しようとすると、どうしても修正やデータ作成がかなりのレベルで必要になる印象があり、そこはハードルが高い。


 ただ、今こういう世界観を持つサプリメントを出すところは他に見当たらないので、そういう視点での価値はあると思う。

こっちでもやってたのか


 富士急ハイランドでもコラボしてたのか……。そっちに行くべきだったかなぁ。
 一応コラボ期間は明日まであるけれど、公式ホームページを見る限りデジタルスタンプラリーはもう終わってしまってるようなので、そこに価値を見出している私としては、今から行くつもりにはなれない。
 ホロライブのコラボでは往々にして感じることなのだが、もうちょっと大々的に宣伝してほしい。今回2回目のコラボは、開催してるのに全然気づいていなかった。朝こよとか、割と色々な手段でチェックをしてるつもりだったんだけどな。ただ、富士急ハイランドには1回ホロライブのコラボで行ったことがあるので、そういう意味では同じ場所に2回行くより、スカイツリーに初めて行った方が意味があったかもしれない。ただ、あっちはアンテナショップだけだったから、コラボイベントの内容として考えると……複雑な気分だ。