役割はまだ終わっていない

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 私の印象は「結局ゲハに潰された」っていう感じかな。ただ、KOTYの存在そのものがゲハと切っても切り離せないものだったし、ニコニコであったMMD杯とかもそうだけど、回を重ねるごとに企画を進めていた中心の人の意欲が薄れてきたり、元々特定の中心の人がいないような活動の場合、どうしても徐々に企画がまとまらなくなってくることはよくあることだと思う。
 そもそも選評を最重要視するっていう方針を貫くのであれば、大手ゲームメーカーから出たゲーム以外も対象にすべきだった。そのゲームの代金がいくらかというのは、選評の面白さとは関連がないし、選評の評価が高いゲームを選出するというなら、別にインディーズ メーカーから出たゲームを対象にしてもよかったはずだ。
 逆に大手ゲームメーカーから出たゲームで、フルプライスのゲームを対象にするというなら、選評だけにこだわるんじゃなく他の要素も総合的に加味すべきだった。

 悲しいかな、KOTYが終わったからと言ってクソゲーがなくなったわけではなく、 むしろクソゲーを取り上げる大手動画配信者などがその存在に取って代わっている。とはいえ、そちらはそちらで作成者の主観のみに頼ることになるから、内容は偏りがちだ。先日あるチャンネルで、「魔界村」や「エグゼドエグゼス」、「キングスナイト」までクソゲーとして扱っているのを見て驚いた。難しいだけでクソゲーというならFF3もグラディウスクソゲーじゃないか……。



 個人的には、KOTYに是非バビロンズフォールを選出して欲しかった。

うーん……

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 個人的にはこの対応もどうなの、っていう感じ。
 確かに内容的には冒頭以外ほぼ同意できない、誤りだらけの内容であることは確かなんだけど「内容が間違っているから、この本は回収しなければならない」ってなったら、世の中に出ている本で他に回収しなければならない本(それも人命にかかわりかねない)なんて山ほど出てくると思う。
 この本の問題点はこれが児童向けのレーベルから出ていたということであって、判断能力のない子供がこれを読んで内容を信じてしまう、そういう危険性はあったと思うが、これがもし大人向けのレーベルで出ていれば、これは別に回収するようなものでもなく「また適当に書いてる人がいるわハハハ」で終わってしまう話だ。それをいちいち回収してたら、「この本は回収したのにこっちの間違っている部分がある本は回収しないのか」とか、そういう話になると思うんで、出版社としては「内容に議論があることは承知してるけれども、レーベルを変えて出し直す」とか、その上で作者本人が言ってるように、内容について他からツッコミを受けるとか、そういう対応が本来は理想だったんじゃないか。
 内容に誤りがあれば、騒いで回収騒ぎにできる、っていう前例を作ってしまうのは、本というメディアの性質を考えると非常に良くなかったんではなかろうか。