モルデンカイネンなら仕方ない


 映画版ダンジョンズ&ドラゴンズには、映画のために作られたキャラクターだけではなく、極めて有名なプレイヤーが実際のセッションのために作成したキャラクターが存在する。今日はそれについて書いていこう。

 まずはフォージの宝物庫を守る魔法として出てきた「モルデンカイネン」。ダンジョンズアンドドラゴンズのことを知っている人が見たら、このモルデンカイネンの名前が出た瞬間「これは尋常な手段で解除できないんだな」と理解しただろう。魔法破りの兜、つまり魔術そのものを無効化にするようなパワーでないと解除できないような、極めて強力な魔法であるということが、プレイ経験のある人にはわかるようになっている。



 例えばこちらはダンジョンズアンドドラゴンズのサプリメントだけれども、単なるアイテムマニュアルではなく「モルデンカイネンの魔法大百貨」と書かれている。 つまりサプリメントの名前に採用されるほど有名な人物というわけだ。Wikipediaにも項目がある。


ja.wikipedia.org


 ダンジョンズ&ドラゴンズで最も有名なプレイヤーキャラクターだろう。そのプレイヤーはダンジョンズアンドドラゴンズの生みの親、そして黒野くんがいうところの「デミ・ゴッド枠の人」すなわちゲイリー・ガイギャックスその人である。姿が出てくることはなく、ファンサービスっぽい感じではあった。
 Wikipediaにも書かれているとおり、ダンジョンズ&ドラゴンズの最初の世界というのはグレイホークという世界で、本来モルデンカイネンもグレイホークの人物だが、映画の舞台はフォーゴトンレルムという全く別の世界である。ただモルデンカイネンは、彼が開発した魔法(モルデンカイネンズ・プライヴェート・サンクトゥムなど)が普通にルールブックに載っていたりするくらい桁外れの魔法使いだから、次元と次元を旅するような手段を使い、グレイホークの世界からフォーゴトンレルムを訪れていたという設定なのだろう。


 2人目が「エルミンスター・オーマー(アウマー)」。こちらはパーティメンバーの一人「サイモン」の祖先という設定になっており、名前だけではなく、魔法破りの兜を巡るやり取りの中で、姿も登場する。こちらもフォーゴトンレルムの中では非常に有名なキャラクターであり、そのプレイヤーはフォーゴトンレルムのデザイナー、エド・グリーンウッドその人とされている。


wikiwiki.jp


 彼もデミゴッド枠に近く、エド・グリーンウッド氏の知り合いで、フォーゴトンレルムのことを色々教えてくれている、という設定になっている。こちらはこちらで、レベルが超高いのみならず、ミストラの加護と呼ばれる、特定の魔法が一切効かないとかいう「僕の考えた最強キャラ」めいた能力を持っており、少なくともフォーゴトンレルムにいる限りは前述のモルデンカイネンをも上回る強力なキャラクターである。
 モルデンカイネンとエルミンスター、普通の創作物ならメアリー・スーと言われてしまいそうだが、プレイヤーが実際にセッションを通じて能力を獲得してきているために、そういった指摘がし辛いのが面白い(笑)。


 最後に3人目。冒頭とラストシーンに登場した鳥人間のジャーナサン。こちらはなんと、劇場版の撮影に先駆けて、実際に監督たちがダンジョンズ&ドラゴンズをプレイした時に、監督自身が使ったプレイヤーキャラクターなのだそうだ。


togetter.com


 自分自身が作ったキャラクターだから、あんな扱いができたのだろう。どんな扱いなのかは実際に見ていただければ お分かりいただけるはずだ。

サービスが始まってみないとわからない

game.watch.impress.co.jp


 位置情報ゲームは好きなので、こちらもやるかもしれない。信長の野望よりはこっちをやりそうな気がする。ただドラクエ ウォークよりもハマるかどうかと言われると微妙かな。モンハンってことは、パーティー編成を試行錯誤したりとかっていうことは多分できないだろうし、キャラクタークラスもないし、画面を見る限り経験値を貯めてレベルを上げれば何とかなるゲームでもないんだよね、多分。
 何度も書いてるけど、ドラクエウォークはウォークモードが神なのに対して、このモンハンのプレイレポを読む限り、移動中にアクション要素が入りそうな感じがする。ポケモンGOモンスターボール投げの時にも思ったけど、道を歩きながらこれをするのは厳しい。
 ポケモンGOを見ててもサービス終了したハリーポッターを見てても、ナイアンテックは「プレイヤーが歩いてる最中にアクションをさせる」っていうのに抵抗がなさそうなのが気になる。ペイントボールを投げつければ自宅に持って帰ってから戦闘ができるよ、って書いてあるけど、その場合は当然マルチプレイヤーモードに当たる「一狩り行こうぜ」はできる気がしないので(それができるとしても近所の人としかマッチしなくなってしまう)、そうなると進め方がかなり制約される。

 個人的にはこれらのゲームの登場によってお互いが刺激を受け合い、位置情報ゲーム全体が活性化してドラクエ ウォークも他のゲームもより良くなっていくという方向性になるといいと思っている。ただそれが普通のソシャゲのように、完全なレッドオーシャンになり、新規が参入しようにも右も左も爆死しかない、みたいな状況になってしまうのは嬉しくないので、そこは難しいところだ。