似てたから?

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 ジブリ知名度が低かったから、という意見については「じゃあなぜ優れたシナリオのラピュタ知名度が上がらなかったんですか」っていう話になるから、因果が逆な気がする。
 私自身はラピュタを劇場に観に行けた世代ではないので実感がないけれど、私より上の世代の人たちからは、ツリーで言われているとおり「未来少年コナンと印象が似すぎてた」と聞いたことはある。それより世代が後になると、未来少年コナンを見ておらず、テレビ放送でラピュタだけを見ている世代になるので、コナンに似ているという感想は主流ではなくなる。
 確かに当時の空気感を想像するなら、同時代に聖闘士星矢とかガンダムZZプロジェクトA子と言われると、ラピュタはちょっと子供向けかな、という印象は受ける。ただ、そういった作品の方が時代を超えて受けやすいのだろう。
 これもツイッターの繰り返しになってしまうが、確かに再放送を何度もやったというのも大きそうだ。ラピュタと同じぐらい再放送を繰り返していれば、もしかしたらオネアミスの翼も国民的作品になれたかもしれない。

アマゾンリンクを貼らない理由はお察し

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 ここに挙がってるタイトルの中ではブラッドハーレーやミスミソウは読んだことがあるが、コメント欄まで含めると一番気分が落ち込んで途中で読むのをやめたのは狼の口だった。
 1話で主人公と思っていた登場人物があっさり殺されるという展開そのものは、ブラッドハーレーと印象は似ている。しかし、ブラッドハーレーとかミスミソウは物語が開始する時点、つまり読者が感情移入を始める時点から、登場人物が酷い目に遭うまでが(相対的に)短く、酷い目に遭うことそのものが主題に見える。それに対して、狼の口は登場人物がみんな生き延びよう、関所を突破しようと頑張る描写がなされるにもかかわらず、その努力が悉く成す術なく踏みにじられて、例外なく殺されていく、っていう展開が、残酷描写そのものよりも気分を落ち込ませた。最後の方で領主が因果応報の目に遭うらしいというのは聞いたことがあるが、そこまで耐えられなかった。