ベーシックロールプレイでした


 先日のエントリで書いたルーンクエストが再販されていたので、買って中身を確認してみた。
 結論からいうと、ベーシックロールプレイを原型にしたルールだったし、ストライクランクのルールも旧版と同じ、部位別ヒットポイントのルールもそのままだった。つまりヒーローウォーズではなく、昔のルーンクエストの復刻版ということになる。
 ただし、かつてホビージャパンから出版されていた日本語版ルーンクエストとは若干内容が異なる。


runequest.hatenadiary.jp


 以前こちらのサイトでも紹介されていたとおり、ホビージャパン版がアヴァロンヒルの3版を元にしているのに対して、今回の新版はその前のケイオシアムの第2版を元にしているらしい。従って、旧日本語版しか知らない私にとっては初見に近いわけだけれども、一通り読んだ印象だと、確かにアヴァロンヒル版での追加ルールはない方が分かりやすいかもしれない。精霊魔法だのなんだの、魔術系統だけでもいくつもあった旧版よりは、今回の新版の方がシンプルだ。
 それはそれとして、ワールドガイドを見てちょっと気になったのが、旧版のルーンクエストで一番有名なNPCだったルナー帝国のヒロイン、「剃刀」ジャ・イールと、サーター王国の母アーグラス王子の名前が見当たらない。ルナー帝国とサーター王国自体は存在しているのだが……彼らはどういう位置づけにあるのか。もしかしたら今後発売される予定のサプリメントで復活してくるのか、それとも今回の新版では彼らは登場せず、新たな登場人物たちが中心になっていくのか。
 もう一つ、今回のセットにはソロアドベンチャーがついてくるのだけれども、今までルーンクエストでソロアドベンチャーというのは見た記憶がない。これはやはり、グローランサという背景世界に慣れていない、新しいプレイヤー向けに新たな切り口を用意したということなのか、それとも海外では新作TRPGにソロアドベンチャーを付属するのが定番なのだろうか?