わたしの子どもたち…

 角川つばさ文庫版のドラゴンランス戦記「城砦の赤竜」を見つけた。
 私がドラゴンランスシリーズで一番好きなのがこの話だ。
 知っている人は今回のタイトルで何のことを言っているかわかると思うけれどw
 冒頭の台詞は、パックス・タルカス城砦に古くから住まう老赤竜マータフルールの最期の台詞だ。

 戦記、伝説と通して読んだけど(それ以外の外伝とか、ずっと後のカードTRPGになった時代のサーガはフォローしていないが)、一番好きだったのがこのシーンだった。
 二頭の赤竜の戦いは、第一次世界大戦の頃の戦闘機の空中戦を髣髴とさせる。

 それに何より、狂った老いぼれ竜と思われていたマータフルールの、狂気の中でも失われなかった唯一の想いがタニスたちを救い、結果としてクリンに平和をもたらす礎になったというのが泣けた。

 ドラゴンランスで何を思い出すかと言われて、タニスとローラナが結ばれるシーンとかスタームの最期とかじゃなくて真っ先に浮かぶのがマータフルールの最期だというのもどうかと思うけどw
 ちなみに次に浮かぶのは
「わしの帽子!」「あんたの──」
「あんたの頭に乗ってるのに」

というシーン。どう見てもただのボケ爺なのに、まさか…。

 どうでもいいことだけど、ローラナを「美少女エルフ登場!」と煽られるとオールドファンとしては凄い違和感があるw ローラナ嬢は萌え要素ないッスよ、角川さん…w