ソードワールド２．０高レベルセッション「滅びのサーペント」。
アリアンロッドも高レベルセッションをリプレイにして高レベル環境の参考にできるようになったし、高レベルリプレイの需要はある。その意味ではとても意味のあるリプレイのはず…だったんだけど…。
ええっと、今回もまたちょっと辛口め。
冒頭からツッコミどころ満載のリプレイだ…。
ＧＭ：すでに乱戦エリアは構築されていますが、リミット20人まであと2人分余裕ありますよ（笑）。
＿＿＿＿ ､ミ川川川彡 ／:::::::::::::::::::::::::""'''-ミ 彡 //, -‐―､:::::::::::::::::::::三 ギ そ 三 ＿＿_ 巛/ ＼::::::::::::::::三. ャ れ 三 ＿-=三三三ミミ､.//! ｌ､:::::::::::::三 グ は 三 =＝三＝￣ 《|ll|ﾆヽ l∠三,,`＼＼::三 で 三 / |||"''》 ''"└┴‐` `ヽ三 言 ひ 三 ! | / 三 っ ょ 三 |‐-､:::､∠三"` | ヽ= U 三. て っ 三 |"''》 ''"└┴` | ゝ―- 三 る と 三 | / ヽ "" ,. 三 の し 三 | ヽ= ､ U lヽ､＿__,,,...-‐''" 三 か て 三 . | ゝ―-'′ | |::::::::::::＿,,,...-‐'"三 !? 三 ヽ "" ,. | |￣￣￣ 彡 ミ ヽ､＿__,,,...-‐''" ,,..-'''~ 彡川川川ミ 厂| 厂‐'''~ 〇 |￣＼| ／
え？ これってＯＫなの？ これがルール上許されるなら、19人の敵を出して後攻で乱戦巻き込みを宣言すれば、いついかなる時も相手を19対1でフルボッコにできるという理屈になるんだけど。
いや、無理なのかな？ よくわからない。何しろルールブックとＦＡＱを何回読んでも乱戦エリアのルール処理がさっぱりわからないもんで。
そして、リプレイ読みつつ慌ててルールブック読み返したんだけど、ＳＷ２．０の騎士爵位ってルール上は借金踏み倒せるという能力なのね。貴族なら借金踏み倒していいってのも凄い世界だな。
とにかくこのリプレイは最初から最後まで、ルール用語の説明がない。単行本化する際には是非ルール用語の解説を入れてほしい。
例えば…「せっかく賦術のカードを２００枚も持ってるのに」的な台詞があったので3冊のルールブックをひっくり返したけど。賦術のルールがどこにも載っていなかったり（たぶん、サプリメントで追加されたアルケミストの能力なんだと思う）。
ファストアクションやエンサイクロペディアといった能力についても、強い強いと書かれているんだけど、当たり前のように具体的な効果の説明が一切ない。ルールブックをひっくり返して参照するのが前提なのはかなり読みにくく、普段自分が読んでいるリプレイがいかに読みやすくなるように工夫されているか改めてよくわかった（手元にあるのをざっとみても「○○の効果でクリティカル値を７にする」とか「○○を使ったからダメージが６Ｄ＋２８」とか。こういう説明があるだけで非常に読みやすくなる）。
で、これはリプレイの外の話になるが、このリプレイの舞台になっている場所が具体的に全然イメージできない。
記事中の宣伝記事では「旧ソードワールドＲＰＧでは、オーファンなど4冊のツアー・シリーズが発売され、いずれも好評を得た。（中略）今回のルーフェリアでもその構成は踏襲されている」と書かれてるんだけど、旧ソードワールドはあくまでも全体のワールドガイドが先にあって、それからツアーだったから、オーファンはどこだ、ドレックノールはどこだ、ラムリアースはどこだとわかるんだけど、２．０の地名が突然リプレイ中に出てきてもどこがどこにあるのかさっぱりわからない。
実は、3冊のルールブックの中で、ラクシア世界の全体マップらしきものが示されているのは一箇所だけ。折り返しとか世界設定の最初のページではなく、これがどこのページに載っているか即答できる人は相当読み込んでいる人だろう（答えはルールブック2の177ページ）。しかもこの全体マップには各地方のマップの場所が図示されていない。もちろん本文の説明を参照すればだいたいわかるのだが…都市の名前が二つ描かれているきり（しかも片方のルーフェリアの街は、ルールブックで説明が一切ないのになぜか地図上に描かれている）なのだ。これで全体マップから今回のリプレイの舞台を思い浮かべろと言われても厳しいものがある。
ソードワールド２．０にも（全体の）ワールドガイドが必要なのではないだろうか？ そうすればラクシア世界もイメージしやすくなると思うのだが。
