14回目の読書感想文


 前回のエントリでFF14について「実際に遊んでみれば、評判だけしか聞いていない人の評価が覆るかもしれなかった。それができなかったのはプレイするまでのハードルを高く設定した製作側の問題」と書いた。

 それはそれとして、実際に遊んでみた感想はどうなのかと聞かれたので、あくまでも私の主観(特にプレイ時間の長いFF11との比較が多くなることはご容赦いただきたい)であることをお断りした上で、お答えしたいと思う。


良い点


・グラフィックが綺麗。
 これは本当に綺麗。11のスタート時にも思ったけれど、HD対応している14の画面はキャラを放置して風景を眺めているだけでも気分がいい。


・ストーリーが面白そう
 MMORPGだとほとんどストーリーのないゲームも多いけれど(FEとかいきなりフィールドに放り出されたし)、各国のオープニングをやってみると登場人物が魅力的で物語に引き込まれる。オフラインゲームでは当たり前かもしれないけれど、MMORPGだとその体験を他のプレイヤーと共有できるのがいい。


・コントローラに対応している
 コントローラ操作に慣れてしまったせいか、マウスクリックゲームはどうも苦手だ。キーボードとコントローラだけで「ほぼ」操作できるのはありがたい。


・日本語で会話できるプレイヤーが多い
 とはいえ、私が知っているのは黎明期のUOとかEQ2なので、ここ最近多い韓国製の基本無料MMORPGの状況とかは知らない。


チュートリアルが親切
 少なくとも、最初町に放り出されて何をしたらいいかわからないということはなかった。ドルアーガオンラインとか最初はホントにもう……。ただ、必要最小限のこと意外になると極端に……(悪い点参照)。


・コンフィグの設定が細かくできる
 最初遊んだ時は激重だったんだけど、コンフィグが細かくいじれたおかげでそれなりに動く状態にまで持っていけた。


・キャラクター作成にバリエーションがある
 FF11に比べると、かなりのバリエーションがあっていろいろなキャラクターを作れるようになっている。体型のバリエーションが少ないのは残念だが。


・パーティ必須の場面が少ない。
 テレポやデジョンといった移動魔法、あるいは攻撃スキルと回復スキルの使い分けも一人でできるので、ソロでマイペースで物事を進めるのがFF11に比べて容易。


悪い点


・オートバトルの廃止
 これは本当に理由がわからない。14の戦闘システムにはアクション性がないので、オートバトルが廃止されて攻撃コマンドをボタンで決定するようになっても、結局ゲージがたまるまでボタンを連打して最速で攻撃するだけ。戦闘の開始から終了までボタンを連打する羽目になる。11と同じオートバトルシステムでよかったと思うんだけど、アイマス2と同様、前作から無理やり変えようとして失敗してる感じ。
 またこれに関連して、オートバトルが廃止されたために余計に戦闘が単調に感じてしまう。


・キャラクター作成にバリエーションがありすぎる
 これは良い点であると同時に悪い点でもある。真っ黒いエレゼン(エルフ)や真っ白いダークエルフが作れてしまうので、部族の差が全然出ない。お陰で尻尾のなくなったルガディン(ガルカ)はヒューラン(人間)のハイランダー部族とどこが違うのかさっぱりわからない。各種族ごとの特徴、イメージが差別化されていないのは欠点だと思う。


FF11でできた操作ができなくなっている
 特にコントローラ操作。
 中でも困るのがバックログ操作がマウスでしかできない(?)こと。少なくとも操作説明書には当該操作が記載されていない。
 また微妙な差だけど、PCに苗字ができたためフルネームを打ち込まないとテルが送れない。11ではサーチリストを使うことで長い名前の相手でも全部打たずにテルが送れたので便利だったのだが、14にはそれがない。そもそも同一サーバ上にいる友人がログインしているかどうかを確かめる手段が(フレンド登録しない限り)ない(あるならどこかに書いておいてほしい)。
 これに限らず、FF11ではできたのに14ではできない操作が多くてストレスがたまる。素直に操作系は11の進化形でよかった気がするのだが。


・あらゆることが複雑。
 例えば11でいう「連携」にあたるバトルレジメン。これをゲーム内の説明だけで完全に理解できる人がいるだろうか。少なくとも私はさっぱりわからなかった。攻略本の説明を見てすら、意味がわからない。
 これだけでなく、ギルドリーヴにしてもなんにしても、全てが「ネットゲーム慣れしている人」向けで、わかる人を相手により複雑にした感が強い。MPの回復方法とか、テレポやデジョンに必要なアニマの補充方法とか、マニュアルや初心者向けのチュートリアルのどこかに出ていただろうか?


 こんなところだろうか。