3DSの憂鬱

 ニンテンドー3DSはバッテリの持ち時間が短いらしい。


 それ自体はしょうがないというか、モバイルノートに慣れてると「バッテリ持続時間公称2時間」なんてハードもあるのであまり違和感は感じないんだけど、てっきりPSPは光学ドライブを積んでるから、ギア駆動部分とかがあるせいでDSよりバッテリの持ちが悪いのだと勝手に思っていた。
 でも3DSのこのニュースを見て改めて調べたら、UMDドライブのないGoの方が、UMDドライブを搭載したPSP−3000よりバッテリの持ち時間が短かったんだね……。もちろん、バッテリの容量そのものが同じかどうかわからないし、単純に比較はしづらい部分があるけれども。


 モバイルノートでもHDDモデルと駆動部品を排除したSSDモデルでバッテリの持ち時間が大幅に変わったって話はあんまり聞かないし、やっぱりバッテリを大食いしてるのはむしろ光学ドライブより高精細の液晶の方なんだろうな。でなければ、UMDドライブ搭載のPSPよりニンテンドー3DSの方がバッテリの持ち時間は長いはずだし。綺麗で大きな液晶とバッテリ持続時間はバーターで、どこで折り合うかっていうレベルなんだろう。
 ただ、PSPは最初からバッテリが大食いなことを見越して省電力のための設計がかなり考えられてる(例えば中断時にPSPはほとんど電力を消費しない。あとGoは一定時間操作がないと画面を消して省電力モードになる。ゲームプレイモードのみ)。DSはバッテリの持ち時間が長いせいか、そこまで徹底した省電力設計になってない気がする。
 たぶん新しい省電力システムが搭載されて、3DSソフトはそれに対応すると思うんだけど、ちょっと心配なのがDSソフト。
 実は、あまり知られてないことかもしれないが、ニンテンドーDSライトでGBAソフトをプレイすると、中断機能が使えない(蓋を閉じても中断しない)。前にちょっと書いたかもしれないが「プレイやん」とかKOFEX2とか、GBA対応のソフトで今も稼動しているのがいくつかある。で、移動する時とかDSの蓋を閉じて中断するのが癖になっていたので、初めてDSライトでGBAソフトをプレイした時中断しなかったことには結構驚いた。プレイやんでムービー再生中、レジュームするものと思い込んで、蓋を閉めるのと同時にジャックからイヤホンを引き抜いてしまったのだ。辺りに大音量で音楽が鳴り響いてかなり恥ずかしい思いをした記憶がある……。
 閑話休題。恐らくDSソフトなら蓋を閉じてのレジュームには対応する──と思いたいのだけど、ハードウェアの下位互換は往々にして、元々のハードウェアで再現していた性能を100%引き出すわけではないからなぁ。GBの頃はレジュームなんてなかったけれど、PSPにしてもDSにしても、いったんあるのに慣れてしまうと、ないとかなり不便な想いをするんだよね……。