エリンディルとアルディオン、あなたはどっち?

アリアンロッド・サガ  タクティクスガイド


 さて、違うエントリをはさんでしまったが遠方の友人との話その2。
 ピアニィ王女大好きっ子の友人なので当然この話題は欠かせない。これから王女はどんな方向に進むんだろうか。非常に気になる(笑)。
 ところで、その場で「アルディオン大陸はキャンペーンの舞台に向いているか?」という話が出た。これは、TRPG系の掲示板でもよく話題になるネタでもある。
 私の個人的な感想としては「プレイグループの性質による」と思う。ちなみに私のカジュアルプレイのプレイグループには向かないという結論になった。

 アルディオン大陸はFEARのゲームにしては珍しく、リプレイの進行によって公式設定がガンガン上書きされていくという舞台だ。実際、時間軸をリプレイ最新刊と同時期に設定すると、アルディオン大陸ガイドのNPCの設定や国ごとの情報の大部分が書き換わってしまっている。

 私は公式リプレイが世界設定をどんどん書き換えてしまうこと自体には異論は特にない。しかし、私のプレイグループに、基本ルールブックはGMなどに比べてもかなり精読しているが、サプリメントやリプレイにはほとんど手を出さない、というプレイヤーがいる。
 そのプレイヤーに「公式リプレイを下敷きにしたシナリオをやられると、ネタがわからなくて辛い」と言われたことがある。その人はブレイド・オブ・アルカナが好きでGMもプレイヤーもやるのだが、ほぼ同じ理由からカジュアルプレイではランド・オブ・ギルティの因果律は一切使用しないことがほとんどだ。

 私たちのプレイグループの場合、彼の意見がコンセンサスを得ているため実プレイには特に問題はない。しかし、アリアンロッドをプレイする場合、リプレイなどでリアルタイムに変動していく設定をあえて織り込まずにセッションを運営するとすると「わざわざアルディオンでプレイする意味はあるのか?」という話になってしまう。
 エリンディルであればリプレイ既読者と未読者で卓を囲んでも特に問題はないのだが、アルディオンの場合公式設定に対する温度差が生じる。そのリスクを冒してまで、わざわざアルディオンを選ぶ必要がない。エリンディルがあるんだし。というのが私の意見だ。

 もちろん、プレイグループがリプレイシリーズを読んでいる人だけで構成されているか、あるいは読んでいない人が参加していても「ネタがわからなくても別になんら問題ない」というプレイヤーしかいないのなら、リプレイの設定を取り込んだ上で、公式設定の舞台裏のようなセッションをすることは非常に盛り上がることだし、FEARもそれを推奨しているとは思うのだけれども。