X−MEN ファーストジェネレーション

 公開初日に見て参りました。


http://movies2.foxjapan.com/xmen-fg/



 3行でいうと
 「ツンデレ妹の
 フラグを片っ端から折っていったら
 敵になっちゃいましたてへぺろ


 以下、超絶ネタバレ感想(TRPG風)です。













・元々プロフェッサーXとマグニートーが大好きな私にとってはアクトトレーラーだけでも誰得俺得。


・PC1枠プロフェッサーXのプレイヤーはちょっと真面目すぎる上にKY。OPフェイズでGMから「シナリオヒロインは君の妹的な存在」と言われたせいで、ヒロインとのフラグを片っ端から全部折りまくるという暴挙に出てしまい、結果ヒロインはマローダー化したPC5についていくことに。


・エリック・レーンシャーことマグニートーは普通ならPC2なんだろうけどどう見てもPC5の「聖グラディウシア騎士団/殺し系スタイル」な導入。オープニングフェイズが終わってるのに延々単独シーンを演出したり、「オレのPCって金属なら何でも操れるんだよね!」といって豪華客船はぶっ壊す潜水艦は持ち上げる、挙句クライマックスフェイズの山場であるキューバ危機の真っ最中、米ソ両軍から放たれる無数のミサイルを一人で受け止めて全部跳ね返すとかやりたい放題もいいところ。最後は望みどおりマローダー化。


・エリックのプレイヤーが反動/束縛/代償/侵蝕値を気にせず能力全開でぶっ放すもんだから、GMも途中で諦めたらしい(笑)。
 一番わかりやすいのが敵。セバスチャン・ショウをリーダーとするヘルファイアクラブ(4名、途中から5名に)が今回の敵なんだけど、クライマックスフェイズで初代Xチームと全力戦闘してるのに結局最後に死んだのはショウ一人だけ。後の4人(+ヒロインのミスティーク)は全員そのままマグニートーに率いられる秘密結社ブラザーフッド行きに。これじゃショウはマグニートーのためにわざわざヘルファイアクラブを作ってお膳立てしてあげたようなもんじゃん!


・しかし、それでもなお、プロフェッサーXとマグニートーの「誰よりも近い盟友でありながら、絶対に相容れることのない敵同士」という関係はよく描けていた。セレブロで見出したミュータントたちを探し、二人であちこちを旅するシーン。これが彼らの過ごした最初で最後の楽しい時間だったんだろうな、と思ったらなんだかほろっときた。


・そして最後の「俺たちが互いに争ったら、やつらの思う壺だ。目的は同じだろう?」というマグニートーの誘いに「いや、君と僕の目的は違うよ」という決別の台詞でもう一度ほろりと。


・ラストシーン、マグニートーがあの赤いマントとヘルメットを被って登場するシーンでは、スターウォーズ3の最後でアナキンが黒いスーツ着て出てくるシーンを思い出した。しかるべきものがしかるべき場所に落ち着いた感触というか。


・Xウィングやセレブロを誰が作ったのか、マグニートーテレパス遮断ヘルメットの出所はどこかなどなど、X−MENの設定、前作の設定を知っているとニヤッとするシーンがある一方、意図的に設定を無視している部分も多い。


・大きなところではハボックことアレックス・サマーズの設定とか。彼はサイクロップス/スコット・サマーズの「弟」だけど、今作の設定そのままでいくとサイクロップスより年上、それも父親と息子、下手をすると祖父と孫くらいの年齢差があることになる。


・ホワイトクイーン/エマ・フロストは前作にもちょい役で出てきたけど今作では別人。


・驚いたのが「失せな」という一言だけしか出番のないウルヴァリンと、一瞬変身するシーンだけしか登場しないミスティーク大人バージョン。よく似た人を連れてきたな、と思ったら本人のカメオ出演だったらしい。