その名はラビリス

 今回はP4Uのラスボスとそのストーリーについてのお話。一応ネタバレなので畳みます。













 彼女がP4Uのラスボス、ラビリス。梓と中の人が同じなのであずにゃんならぬラビにゃんと呼ばれているとかいないとか。

 1ラウンド目はペルソナもおらずシャドウでもない本人と戦い、その後シャドウラビリスと戦うという流れ。シャドウラビリスになるとラビリスの足元に黒い機械獣のような物体が現れ、彼女の攻撃を支援する。
 注意すべき攻撃は、ラビリスが思い切り斧を後ろに振りかぶるチャージ攻撃のような必殺技。発動までにはタイムラグがかなりあるが、KOFのラルフのギャラクティカファントムのような「スーパーアーマー攻撃」であり、チャージ中にいくら攻撃を当ててもラビリスはやられモーションにならない。よって彼女を倒しきるダメージを与えられる状況でない限り、攻撃するのはむしろ危険であり、彼女の後ろに回り込んだり攻撃に合わせてジャンプし避けるなどした方がよい。ちなみにダメージは一撃で全ゲージの約半分、ペルソナを出していたとしたらほぼ間違いなくブレイクする。


 さて、P4Uのストーリーであるが、正直ブレイブルーの複雑な物語を知っている身としては少々不安があったものの、手堅くわかりやすくまとめられていた。なぜ美鶴さんが八十稲羽にやってきたのかの理由もちゃんと明かされる。
 ラビリスを見てピンと来た人もいるかもしれないが、彼女はアイギスの同型機であり、今回の事件の発端でもある。実は今回の「マヨナカアリーナ」は雪子姫の城などと同じ、シャドウ空間なのだ。戦闘用ロボットであるラビリスは、テスト戦闘を重ねさせられる境遇に内心疲弊しており「自分と同じように、人間も仲間との戦いを見世物にされてしまえばいい」という欲求がシャドウ空間に反映されたらしい。美鶴が八十稲羽にやってきたのは、もちろん「暴走した自社製品の回収と原因究明、事態の収拾」のためだ。
 言われてみれば、あの外連味たっぷりの大袈裟な宣伝や舞台装置も「新型戦闘兵器の製品アピールを模している」と考えると納得がいく。
 ストーリーモードでは、本編同様、いったんはシャドウを拒絶した後、それを受け入れることでラビリスに新たなペルソナ(アイギスのそれに似ている)が発現したところで終わる。ただ、途中陽介に一ラウンド取られてしまったので、オールストレート勝ちだと隠しボスが現れるかどうか、などについてはよくわからなかった。
 一つ気になるのは、本編ではシャドウを発現させるきっかけになっていたアメノサギリがもういないはずなのに、ラビリスのシャドウが現れたことだ。単なる偶発的な事故なのか、それとも……新しい物語への布石なのか。それはまだ、わからない。