TGS行ってきました

 体調がよくなかったのでかなり迷ったのだけれども……。

 見るものがないない言われていた割には入場者が多くて、時間的にはかなり余裕を持って列が捌ける頃に向かったにも関わらず長蛇の列。雨だったせいもあるのかもしれない。
 入っていきなり正面がバンナムブースだったんだけど、確かCESAの会長がバンナムにいた鵜之澤氏なんだっけ。分かりやすいブース配置するなと思って思わず笑ってしまった。ちなみにこの人はバンナムにセクションごとの採算制を導入した人、つまりアイマス2とかあれとかそれとかがああなった元々の原因を作った人だったはず。話が逸れたが大画面でテイルズのムービーをひたする見るくらいしかなかったのでそのまま他のブースへ。


 コナミのブースに黒山の人だかりがしていて「なんだこれ、メタルギアか?」と思ったら、ソーシャルゲー関連の企画で「コンパニオンのお姉さんの体のどこかにあるQRコードを読んでアイテムを〜」とかやっていた。小学生も来てるというのになんてエロい企画なんだ。


 隣がセガのブースで、PSO2でPC、Vita、スマホ3つの体験コースがあった。列はキャンセル待ち専用列があるほど満員だったので諦め、画面をしばらく見ていたが、Vitaがあのデモ画面通りならかなり頑張ってるなという印象だ。通信状態がどうなっているのかはよくわからなかったけれど……。チャットしづらい問題などもいろいろ対応が考えられているようだ。ただ、FF14もそうなんだけど、コンシューマ対応版を最初に出すか、せめてPC版と同時に出すべきだったんじゃないかという気がしてならない。


 先へ進んで隣の建物へ。去年と同じ場所にソニーのブース。反対側にエクスペリアのブースがあるのも同じ。その先にグリーのブースがあったけど、コンパニオンさんを写真撮影する人とアイテムを配布する時(?)だけ人が集まっていて、それ以外はそれほどでもないのも去年と同じ。


 さて、残念だったその1がスクエニブース。FF11の情報もFF14の情報もなし。トレーラームービーが流れているという話だったけど、専用のコーナーは特になく、一番スペースを取っていたのはブレイブリーデフォルトだった。FF25周年記念ということでデカいクリスタルがケースに飾ってあったけど、ぶっちゃけ意図はよくわからなかった。人もいなかったし……。ドラクエで何かイベントをしている一角が元気だったのだけが救いだ。


 そして今回一番納得いかなかったのがソニーブース(というよりエクスペリアブース)だった。ニコニコ生放送らしき映像を沢山の画面で流し、会場を中継している動画のコメントを会場で見れるというソニーブースのアイデアは面白かったけれど、その隣のエクスペリアブースを見て我が目を疑ってしまった。エクスペリアだけで専用のブースを設け、試遊台をずらっと並べているにも関わらず、その中に去年あれだけプッシュしていたエクスペリアプレイが一台もないのだ。
 PlayStation®SuiteだかPlayStation™Certifiedをソニーがプッシュしたいのなら、他のスマホとは違うところ、つまりエクスペリアプレイの操作のしやすさとかを前面に押し出して差別化を図るのが一番手っ取り早いはずだ。何よりソニー自身がそう思っていたからこそ、去年はエクスペリアプレイを出展していたのではなかったのか。それが今年は他社と区別のつかないタブレット端末ばかりを出展していたら、ますます他社との競合に埋もれてしまう。この方針のぶれ具合は、まさに今のソニーの迷走ぶりを象徴する光景に見えた。


 TGS全体の感想でいうと、マイクロソフトが出店を取りやめたり、特に目を惹くような目玉がなかったにも関わらず去年以上の人出があり、ゲーム業界全体に対する消費者の期待や熱意の高さが伺えた。逆に、ニュースサイトなどではソーシャル躍進ソーシャル躍進と連呼されているが、来場者はアイテム配布の時ぐらいしかそのブースには集まっておらず、実際の売上額の差を考えれば「旧来のゲームも予想以上に期待が集まってるし、メーカー側もちゃんと頑張ってるな」というのが正直な感想だ。
 そして、出展内容とはまったく無関係に私の印象に強く残ったのは、会場にいて携帯ゲーム機を取り出している大人たち、子供たちの大部分がニンテンドー3DSを持っていたことだった。我ながら暇なことだとは思うが、試しに休憩中、周りの人や通りすがりの人、合計40人ほどをカウントしてみたが、37人がニンテンドー3DSなどDS系(暗くてよく見えなかったのでDSやDSiと区別がつけづらかった)である。カウントした他にも、ベンチに座っている人、物陰で休んでいる人、携帯ゲーム機で遊んでいる人のほとんどが3DSを持っていた(ただ、私は「青のコーナー、赤のコーナー」と呼ばれる通信専用のコーナーには行かなかったので、そこがどういう状況だったかはわからない)。
 改めて言うまでもなく、このゲームショーに任天堂は参加していない。にも関わらず、来場者の持っている携帯ゲーム機の大半が3DSなのだ。なお、Vitaとはっきりわかるゲーム機を持っていた人は会場ではソニーブースの周り以外では確認できず、行き帰りの電車内で1人ずつ見かけただけだった。ゴッドイーターを始めVitaの注目タイトルが出揃うのはまだこれからであり、真価が問われるのはそれからなのかもしれないが……これもまた象徴的な光景だと私は感じた次第である。


 ちなみに、会場での話ではないが印象に残ったのが、海浜幕張駅にびっしりと貼られたこのゲームのポスター。



 今回はワルキューレは出るのにギルとカイは出ないのかとかツッコみたいことはいろいろあるがとりあえず……うららの浮きっぷりが半端ねえ(笑)。