やっぱり結構違ってた

ガールズ&パンツァー 3 (フラッパー)

ガールズ&パンツァー 3 (フラッパー)


 コミカライズの第3巻。以下ネタバレあり。











・なんと「リトルアーミー編」から西住家使用人、菊乃さんがゲスト出演。しかもチョイ役ではなく、結構重要な役回り。その役回りとは……。


・準決勝直前のしほとまほの会話シーンでしか語られていなかった「負けたら勘当」を、みほに伝えにくるという役どころである。しかもそれをゆかりんが盗み聞きしている。そのために、準決勝が「同じ状況なのに、全然違う意味」に変化している。


・廃教会に逃げ込んだシーンで、みほが「負けても楽しめるならそれでよく、怪我人を出す危険まで冒すことはない」と語る場面が「自分が勘当されることを知りつつ、覚悟の上で切り出す」場面になっている。しかも隣でそれを聞くゆかりんだけがその覚悟を知っている。


・逆に、カメさんチームに呼び出されて鍋を囲む「言えなかったじゃないですか」のシーンはない。ゆかりんが全くあずかり知らぬことだったから、ということだろうか。


文科省の役人との回想シーンはないのだが、副会長曰く「優勝したら廃校にしないと言質を取った」という。それって本編では言ってないよね?(本編では会長が振ったのに対して沈黙で返しているだけ)


ゆかりん主役なんだから雪中偵察の描写をもうちょっと……(笑)。


あんこう踊りの振り付けが本編準拠のものに変わっている(笑)。前の時は超適当な感じだったのに!


・準決勝を見に来ていたしほとまほの隣に菊乃の姿が。リトルアーミーでの「私は西住流に仕える身だから当主を悪く言うことはできない」という台詞と合わせて考えると、ゆかりんに「みほを頼む」と伝えたのはギリッギリのところなんだろう。リトルアーミーでの友人たちとの交流も見守ってきたキャラだけに、その心情を思うと深い台詞だ。


・今にして思うと、前の巻で華さんの勘当の話を敢えて省いたのは、みほの勘当の話と被ってしまうためだったのかも知れない。


・準決勝が3巻でほぼ描写終わりであることを考えると、決勝戦で4巻で最後、という感じだろうか。ただ本編との違いでちょっと気になるのが、本編のみほが「戦った相手と仲良くなってしまう不思議な人」だったのに対して、アンチョビとカチューシャのみほへの態度を見て「いつも目の敵にされてしまう」(ゆかりんの忠犬フィルターを通すとそうなるのかもしれないが)という描写に変わっているので、決勝前にみんなが応援に来るシーンはどうなってしまうんだろう、という危惧が(サンダースに至っては出てすらいないし)。


・果たして「西住流は二つも要らない」とまで言い切ったしほは、コミック版では最後どのような態度をとるのだろうか。