ロボット映画以前の問題

これは決してロボット映画ではない

これは決してロボット映画ではございませんので、心して劇場に足をお運びください。


 「ロボット映画じゃない」じゃなくて「パトレイバーじゃない」と言ってほしかった。しかもあらすじを見たら、また東京でクーデターだって。いったい何回同じネタを繰り返すんだ。
 結局押井監督は「全共闘世代」「東京でクーデターを起こしたい」っていう呪縛から逃れることができない人で、その最高峰は彼以外の様々な才能が集ったMovie2であり、それ以上のものはもう作れないんだろう。その点はガンダムの呪縛から逃れることができない富野監督に似ている。
 ただ、彼が富野監督と違うのは、富野監督がガンダムの呪縛から逃れようと足掻いているのが垣間見えるのに対して、彼は「前のと同じでもいいという客だけ見に来ればいいや」と開き直っていること。
 その意味では、過去記事になるがこのタイトルは酷いミスディレクションである。


押井守監督「パトレイバーはみなさんの愛だけが頼り。3話は真野がかわいい」


 このタイトルを見てギョッとする元押井監督のファンもいるのではなかろうか。私の知っている押井監督は、天地がひっくり返ってもこんなことを言う人じゃない。というか、その対極にある人物だ。
 唖然として記事を読み進むと……。

千葉氏:もうちょっといろんな話をしたかったんですけど、あっという間ですね。パトレイバーはみなさんの愛だけが頼りです。来年のゴールデンウィークまで続きますが、応援よろしくお願いします。


 やっぱり言ってねぇーーーーーーー!(笑) これ千葉さんのコメントじゃん。完全に「タイトルに偽りあり」だよ。


パトレイバーは20年連れ添った奥さんみたいなもの


 こっちのインタビューも読んでて怒りしか湧いてこなかったんだが……。自分の奥さんに殴る蹴るするDV夫も世の中にはいるかもしれないけど、他人の奥さん略奪しておいていう台詞じゃないよな。