ゲーマーズ・フィールド別冊31 特集 DX3でわかる現代ものRPG
- 出版社/メーカー: ファーイースト・アミューズメント・リサーチ
- 発売日: 2016/04/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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いきなり「RPGマガジンに掲載された懐かしのTRPGリプレイ」になってて吹いた。確かにWARPSで現代物で推理物のリプレイやってたなぁ。雪の中足跡を踏んで戻るとかそんなトリックだった気が(現物未確認)。
当時は知らなかったけど、あの頃の菊池さんのリプレイに出てた木更津サライって、ネットゲーム・蓬莱学園では「名簿から抹消される刑」(名称忘れ)を食らった最悪の「退学生徒会」のメンバー(確か書記)だったんだよな。その事実を知るまでは、退学生徒会は悪役っぽかったんでてっきりNPCだと思ってたんだけど……。
軍事だったり、銃器だったり、法律だったり、コンピューターだったり、様々なことでGMがプレイヤーの知識に及ばないことはあるだろう。そのさいにプレイヤーがGMを貶めるような発言や態度を取ったらゲームは台なしになってしまう。
宅配ピザに変装して敵を爆殺とか言い出した自称公知役のお馬鹿さんには、是非この一章分を音読してもらいたいね(笑)。
私の場合
ちょっと中断しちゃってるコロコロ少年のシリーズ。自分のTRPG遍歴を思い出してみたら、かなり後──それこそダブルクロスまで、現代地球もののTRPGはほとんど遊んでいなかったことに気づいた(妖魔夜行をちょっと遊んだくらいだろうか)。
もちろんファンタジー以外という意味ではNOVAとかいくつかのタイトルを遊んでいたわけだけど、どう考えてもNOVAは「現代地球」ではない。この本でも「サイバーパンク」はかなり微妙な位置付けで、ファンタジーと現代物を対比して特徴を抽出しているのでサイバーパンクは「どちらにも該当しない」になってしまう。
例えば文中では「ファンタジーと現代地球物」に「剣と秩序」「魔法と科学技術」「冒険と日常」を対比させているのだけど、サイバーパンクの描写を称して「日常」とは言わないだろう。「魔法と科学技術」はサイバーパンクなら後者、つまり現代物に近いけれど、「剣と秩序」を並べられたら「サイバーパンク世界にどこまで秩序があるのか」って話になる。もちろん、完全に無法地帯しか存在しないアフターホロコーストみたいなサイバーパンクは少数派だろうが……。
おっと、脱線した。
そもそも昔は、TRPGで「現代地球」を舞台にしたタイトル自体がそんなに存在しなかった。記事内で触れられているのはクトゥルフ・ナウ、WARPS、アシュラシステム退魔戦記、ルール・ザ・ワールド、ナイトメアハンター、東京モンスターバスターズ、蓬莱学園、ガープス妖魔夜行、番長学園、トーグ……。結構あるじゃないかと思うかもしれないけど、このうちクトゥルフ、WARPS、アシュラシステム、ガープス、トーグは汎用ルールのオプションの一つとして現代が選べるだけで、現代地球専用のルールではない。ルール・ザ・ワールドは絶版ルールで入手困難、少なくとも私は持っていなかった。ここに挙がっていないタイトルで、学園パラダイスだとかアシュラシステム探偵物語なんてのもあったものの、プレイしやすかったかというと疑問符が付く。
結局、現代地球を舞台にしたTRPGというジャンルが成立するためには、それ以前に、現代地球を舞台にした今でいうライトノベル作品などが一般化するのを待たなければならなかったのだと思う。