この計算は頭おかしすぎる

新レッツノート未踏のチャレンジ


 山田氏は定期的に頭がおかしいことを言うなぁ、と思ってたら、そう感じていたのは私だけではないらしく、あちこちで突っ込まれていて笑ってしまった。という訳で新ネタに突っ込みを一つ。

 まず、日本国内には、約6,000万人の就業者がいるそうだ。その6割の3,600万人がオフィス以外の現場で作業をするフィールドワーカーで、そのうちPCの利用台数は6分の1の600万台程度だという。引くと3,000万。さらに残りの2,400万人がオフィスワーカーだが、1人1台のPCを使っているにしても、その70%がPCを外に持ち出せない環境にいる。ということは、ここで1,680万。合計すると4,680万。
 つまり、軽くてもパワフルなモバイルPCは、4,680万台の潜在需要があるということだ。


 この数字に納得できる人がいるんだろうか。

 まず、オフィス以外の現場で働くフィールドワーカーが全員PCを必要としてる、っていう前提なのはなんでだ。農家やコックや演奏家も含んでる数字でしょ? 3000万人はPCが必要ないから持ってないとは考えられないわけ? とはいえ、ここはまだ100歩譲ってわからなくもない。PCを使ってない層の需要を掘り起こすのも一つのミッションだろうから。
 問題はこっち。「残りの2400万人がオフィスワーカーだが、その70%がPCを外に持ち出せない環境にいる。ここで1680万」ん??? オフィスワーカーであると分類した就業者が、なんでPCを外に持ち出すという前提になるんだ? その70%は持ち出せないんじゃなくて持ち出す必要がないから持ち出してないんじゃないのか?
 外回りの営業とかも考えられるって? いやいや。軽くてパワフルだろうがなんだろうが、セキュリティ上の理由でPCを持ち出せないユーザーだっているだろう。持ち出す前提なら前段の数字に参入しなきゃ、前段も後段もPCを持ち出す前提なら、わざわざ数字を分けた意味がない。っていうか、注意書きを見る限り、ツッコミを入れられて記述を直してこれなのか?

 いやー、この前提を元に理論を展開されたら、どんな素晴らしい理論だって破綻するわ。