けものフレンズ最終話の話

 以下、思いっきりネタバレありなので、折り畳みます。未見の人は回避推奨。






















・前回、話題騒然の「引き」から、一体どうなるだろうと視聴者みんなハラハラしていたが、結果は王道の中の王道。これでよかった。これがよかった。


・展開としては、全員集合っていうのは(直近でガルパンを見てたこともあって)予想できた。でも……これしかない、だろう。まどマギのときにも見た「球種もコースも予想してたけど球速が時速300キロだった」みたいな。タイトルコールの瞬間の高揚感といったらもう。


・私個人としては、ギャグキャラとしか思えなかったライオンとヘラジカ、そしてイチオシのコノハ博士が超カッコ良かったので大満足だよ! あと、戦えないメンバーもそれぞれの戦い方をしてたのもいい。


サーバル→かばんちゃん→ボスのピンチと来て、一応それぞれに救済があったのがよかった。しんみりして終わるのではなくて最後に和んだのもなかなか。


・ただ、見てて一点だけ疑問だった点があって、無粋を承知で指摘すると、それはセルリアンに取り込まれたかばんちゃんが「ヒトのフレンズだから、フレンズ化が解けても記憶や能力の喪失が起こらなかった」と説明されていたところ。その理屈で行くと「セルリアンは人間にはほぼ影響を与えられない」ことになるので、パークにフレンズだけを残して人間を退去させたのは悪手中の悪手、むしろフレンズを退去させて人間だけで対処すべきだった、ということにならないだろうか。
 まぁ、爆撃機の残骸みたいなものを見る限り、取り込まれた時の影響力というより物理的な脅威の方が問題で、退去せざるを得なかったのかもしれないが……。少なくともボスの行動を見る限り、パーク運営側はフレンズを人間ではなく動物だと位置づけているようだし……。


・Bパート、他のフレンズが我慢してるのにさっさと食い始める博士コンビ……。しかし、ライオンでもジャガーでもなく、この二人がこのエリアの長なんだよな……。


・そのライオンは、怠惰だけど天才肌って感じか。なんかカレーまん発明してるし。


・かばんちゃんがミライのフレンズ(?)だったとすると、やっぱりミライは髪を染めてストパーかけてたんだろうか。


・船を捨てたところで、パークに残るエンド(またの名を魔界塔士サガエンド)かと思ったら、フレンズたちが力を貸して旅立つエンド、というのもいいよね……。


・最後、サーバルの行動で吹き出してしまった。この作品、すっごく伏線の張り方が丁寧。紙飛行機にしても最後にしても。


・あと、11話の最後でも思ったけど、話の切り方が上手い。ギリギリ次の話の頭だけ見せて「次はどうなるんだろう」と思わせる演出が上手いというか。そりゃ残留率1700%にもなるわ。


・変に奇をてらって失敗する作品もある中、王道を貫いても人を楽しませることはできるというお手本みたいな作品だった。1話で切ってた私が言うのも図々しいとは思うが……。


・続くといわれると、けいおんと一緒で、楽しみなような不安なような。かなり綺麗に終わってるし……。まぁでも、番外編でもいいから見たい。