凄い気になってる、けど……

モバイラー待望のクラムシェル型UMPC「GPD Pocket」レビュー



 ポストVaioP……か。記事の中でも触れられているけど、日本市場では後継機が絶えて久しいジャンルだ。まさに待望の新機種ではあるが、悩みに悩んだ末(あと物理的な制約も含め)、今のところは見送っている。
 理由は3つ。
 一つはこのマシンがWindowsマシンであること。かつてのVaio PやMobioなんてのは、他にモバイルOSのライバルがいなかったからWindowsで重宝したのであって、今このサイズで純粋にテキストを打つだけなら、バッテリ消費や起動時間でアドバンテージのあるAndroidの方が優位ではないだろうか。ましてこの機種はレジューム機能がないようなので、なおさらだ。ただ、これには恐らく異論もあり、Androidにはなんだかんだいって、キーボード入力に最適化したテキストアプリが少ない。Windowsの方が便利だという意見も一理ある。結局はこのマシンのバッテリ持ち時間などを体感してみないとなんとも言えない。
 二つ目は、サイズ的に手持ちのLifeTouchNoteと大差ないように見えること。これは一つ目の理由とも絡む。LifeTouchNoteはもはやテキスト入力以外ではパワーが非力だが、テキスト入力のみに限れば、なんとか使えなくはない。
 三つ目は、純粋に物理的な制約である。これだけあちこちのサイトで取り上げられていながら、GPD Pocketは日本代理店による店頭販売がない、はずだ。少なくとも私が知る限りでは……。これも、私は気後れしている理由だ。通販のみで、しかも相手が外国となると、何かあったときに話の持って行き場がない。

 ただ逆にいえば、これらの理由があったとしても悩むほどには魅力的なマシンだ。もちろん技適を通しているのも評価が高い。うーん……。