三部作完結


 そうか、茜の誕生日にあわせて完結するように、逆算して作ってたのか。さすがだ……。

 そして、この動画で使われてるあのゲームのエンディングロールは、やっぱりいつ見てもカッコいいなぁ。

別のファンが思うSwitchの問題点


 Switchの問題点というと、任天堂嫌いの人が「解像度ガー、FPSガー」とか騒いでる印象だけど、逆に前々から「Switchを高く評価している人が、その問題点をどう捉えているのか」というのは気になっていた。



 で、実際任天堂のゲームを山ほど買い、レビューし、褒めちぎっている人が挙げるSwitchの問題点についての動画を拾ってみた。
 私の印象はというと「やはりSwitchは色々な使い方をする人がいるだけに、不満点も千差万別だな」ということ。
 上の褒める方の動画でも言われているが、Switchの最大の特徴は「据置機と携帯機を統合した」こと。特に最新技術を駆使したわけでもなく、既存アイデアの組み合わせ、横井氏が提唱していた「枯れた技術の水平思考」だけでこれを実現したのはさすがだが、それだけにSwitchに求めるものというのも、人によって変わってくる。
 何が言いたいかというと、私の挙げたい不満点が、上の動画とほとんど被らないのだ。同じ理由に起因する物が2点あり、辛うじてカスっているくらい。私にとっての不満点トップ5は次のとおり。


1.バーチャルコンソールに対応していない

 ブログを見ている人からは、普段の私の言動から「下位互換がない、じゃないのか?」と指摘されそうだけど、任天堂の下位互換は昔から「1世代前」にしか対応しない。そうなると、本機の下位にあたるのはWiiU3DS。どちらもSwitchとはハードウェア特性が違いすぎ、互換があってもそのままは遊べないソフトが多そうだ。
 むしろ、WiiWiiU3DS)と続いたバーチャルコンソールが、むしろハードウェア的にはこれまでで一番レトロゲームを遊ぶのに向いているであろうSwitchで対応が打ち切られたというのはショックだった。ニンテンドーオンラインに加入しているので一部のゲームは遊べるが、本当にほんの一部。バーチャルコンソールのソフトラインナップとは比べ物にならない。


2.給電コネクタが本体下部についている

 これはスマホ等でも時折不満点として挙げられる問題だが、給電兼信号出力コネクタが本体上部でなく、本体下部についているため、テーブルモードで遊ぶ際には周辺機器がないと「充電しながら遊ぶ」ことができない。ケーブルが邪魔で「本体を立てる」ことができないからだ。
 逆に、TVモードの時にドックに本体を天地逆に挿すことになったとしても、特に問題点は思いつかない。WiiUゲームパッドのように据置時にもSwitch本体の画面が表示されたままなら天地逆だと困るだろうが、TVモードでは画面も表示されず、ジョイコンも操作できないわけで、逆さでも何の問題もないはずだ。


3.テーブルモードの支柱が脆い

 2と合わせて「テーブルモードが不遇だ」と言い換えてもいいのかもしれないが……。
 テーブルモードの際に本体を支えるのに使うバーは、増設メモリのカバーを兼ねているためか非常に硬いつくりになっている。力を入れるとそのまま壊れてしまいそうな不安さえ覚えるほどだ。2も合わせて考えると、結果的に周辺機器を使わざるを得なくなる。増設メモリの保護カバーとテーブルモード用の支柱は別にした方がよかったと思う。


4.PCに直結してデバイスとして認識させることができない

 これについては、動画作成主であるKENT氏と悩みは同じである。
 Switchで撮影したスクリーンショットや動画を移動したい時、その都度3で書いたような硬いカバーを開け、カードを外し、アダプタに取り付けてPCにコピーし、アダプタから外してカードをもう一度取り付け、カバーをしないといけない。時々スクリーンショットを数枚移動する程度の私ですらこれなのだ。頻繁に動画を作成してアップロードする人の手間は想像に余りある。
 しかし、USBメモリへの対応だと、接続するためにドックが必須になる。PCに直結して特定のフォルダだけアクセス可能にするという方が、スマホや携帯ゲーム機の延長線上にあるデバイスとしてはイメージに近い。
 でもまぁ、これができないようになっているのは、本体改造や違法コピーを防止するための意図的なものなのだろう。だとしたらKENT氏のいうようにせめてUSBメモリ、もしくはクラウドを使えるようにして欲しい……。


5.本体付属のジョイコン用アタッチメントに充電機能がない

 「ジョイコンが壊れやすい」というのはよく言われる不満点で、KENT氏も挙げている。しかし、私はずっと前からジョイコンではなくプロコンを使っていたため、ジョイコンが壊れやすいというのは聞いて始めて知ったくらいである。理由は、ずっと前に書いたが「ジョイコンが格闘ゲームの入力に(特に斜め方向)向かないから」であり、もう一つが上記の理由だ。これは複合的な理由になる。

 SwitchをTVモード、テーブルモードで使う場合、別売りのコントローラを購入しないのであれば、ジョイコン2台を本体付属のアタッチメントに接続し、コントローラとして使うはずだ。アタッチメントはそのためにあるのだし。しかし、この時ジョイコンは常にバッテリを消費している状態となる。PS3PS4であればUSBケーブルを接続して充電状態のまま使用できるが、Switch付属のアタッチメントには充電機能がないため、遊びながらジョイコンを充電しようと思うと「電源ケーブルを接続したままで携帯モードにする」しかない。

 加えて戸惑ったのが充電の仕様だ。私はSwitchを使い終わった後、スリープモードではなく電源を切ってしまうことが多い。PS4がスリープモードのまま電源が瞬断すると不正終了扱いとなり、ディスクチェックを始めたりする仕様なせいもあり、ついクセでこちらも電源を切ってしまうのだ。
 ところが、どうやらSwitchは電源を完全に切ると、本体は充電されてもジョイコンには給電されない仕様らしい。なので、私はSwitchを買った当初、何故こんなにしょっちゅうジョイコンのバッテリが切れるのか不思議でならなかった。
 ちなみにプロコンはどうかというと、本体ではなくドックに直結するため、プレイ中だろうがそうでなかろうが、本体の電源を切ろうが切るまいが、ちゃんと充電される仕様になっており、非常に便利である。

 これはちょっと特殊な(私の)例だとしても「TVモードでずっと遊び続けていると、本体は電源に接続しているのに、コントローラだけがバッテリ切れになる」というのはどうかと思う。またやはりそういう需要があったのだろう、これも対応する周辺機器が出ている。そもそもアタッチメントに充電機能がない(というか何の機能もない)なら、左右のジョイコンを凹凸型にして、直接一つにできる形状でよかったのではないか、という気もするのだ。


 ……と、ここまで色々書き連ねてはきたものの、私はもちろんSwitchを極めて高く評価している。持ち運べてTV出力ができてゲームが遊べてYoutubeが見れてニコニコ動画が見れるという時点で神ハードだ。PS5より2台目のSwitchの方が欲しいくらいである。KENT氏ではないが、あくまでも“夢のようなゲーム機だけれど、あえて苦言を呈するなら……”という話である。
 任天堂には是非、今回の空前の成功を生かしてもらい、欠点は改善し、次にこの思想を継承してもらいたいと切望する次第である。