今のところ、P5Xを進行していてP5本編との違いを一番感じている部分は、通常の戦闘にほぼ意味がないところである。通常の戦闘では経験値が入らない。FGOの種火のように経験値の素が手に入って、それを他キャラクターに使えるという訳でもない。経験値は、特定のコンテンツで入手した経験値用アイテムでないと手に入らないのだ。ペルソナを入手するくらいだが、このゲームでは他にペルソナを入手する手段はいくらもある。
また、輪をかけて厳しいのが、本編に比べて回復が少ないことだ。最初に気づいたのはオートリカバーがないということだったのだが、それ以前に、そもそもペルソナの回復スキルをメニューから使用するコマンドが見当たらない。戦闘時に回復すればいいのではと思われそうだが、例えば最初のパレスにはHPを減らすトラップがある。これで瀕死になっても回復ができないので、セーフルームまで戻る羽目になる。
そのセーフルームの効果も、本作にはセーブという概念がないし、入室した瞬間にHPとSPが全快するエフェクトが入るので、恐らく回復が主目的なのだろう。逆にいうと、セーフルーム以外の通常時の回復は存在しない前提なのかもしれない。メニュー自体が見つからないので、恐らくキャラ性能に拠るものではないだろう。
話を戻すと、そんな訳で、普段戦闘をわざわざこなす意味がほとんどない。結果的に、本編のようにステルスアタックのために隠密進行するのではなくて、単純に敵と戦いたくないので逃げ回るという展開になってしまっている。これが正道なプレイスタイルなのかどうかもよくわからないのだが……。
UIの話
また、UIがわかりにくいという声が一部にあるようだが、これには同意する。
まず、SteamDeckでゲームパッドでプレイしていると、操作がゲームパッドモードになるのだが、この状態で画面上のアイコンを触るとゲームパッドモードが解除され、タッチ操作モードになる。このモードのままだと、移動すらままならない。反対に、この状態でゲームパッドを操作するとタッチ操作モードが中断してしまう。
そもそも、何故ゲームパッド操作中に画面をタッチ操作したくなったかというと、画面の上部に、ゲームパッドのショートカットが設定されていないアイコンがいくつも並んでいるからだ。
結果的には、これらは大陸系のゲームにありがちなリングメニューですべて選択可能であることが分かったが、今度はリングで呼び出せるメニューと、通常のメニューボタンから呼び出せるメニューが違うことに悩まされる。後者はメニューだけで24あるので、その中から使用頻度が高いものがリングメニューに登録されている……という訳でもない。前者にしかないメニュー(プランなど)と、後者にしかないメニュー(ログアウトなど)の両方が存在するからだ。被っているメニュー(契約など)も存在する。つまり全部覚えないと使いこなせない。また、デイリーボーナスの受け取りのようなものも、メニューごとにバラバラに受け取らなければならず、一括受け取りができない。この辺りは、もうちょっとなんとかならなかったのか、という気がする。