ハイブリッドの話

折りたたみ式の“ハイブリッドフォン”「Mode1 RETRO」、9月25日発売


 先日ちょっと取り上げた折り畳み式スマホの話の続きである。
 カタログを見た正直な感想は「このハイブリッドフォン、スライド式だったらなぁ……」というものだ。──と書くと「昔お前はスライド式より折り畳み式の方が好きだと言ってただろ」と指摘を受けそうだ。確かにそのとおりだが、それは今のガラホと呼ばれるケータイのように、完全にテンキーで操作が完結できる場合、だ。
 先日店頭で見かけたデモ機は基板が抜かれていたので、動作画面を触ることはできなかった。しかし、ホーム画面を見る限り、普通のAndroidの画面のように見えた。つまりガラホのように、Androidをベースにした独自OSではなく、プレーンなAndroidのようなのだ。しかも、操作は名前のとおり、タッチパネルとテンキーのハイブリッドを標榜している。ということは、テンキーで操作できない場面は考えられるが、タッチパネルで操作できない場面は考えられない。BlackberryPrivと同様、ハードウェアキーは補助的な位置づけだろう。だとすると、テンキーで操作できないアプリや場面では、キーを収納できるほうが便利だ。
 前回、スペック的にはFGOが動くかもと書いたが、縦長の携帯の画面を横にして、開いたままの状態で横画面のアプリを操作する場面や、上半分だけを掴んでタッチ操作をする場面を想像してもらえると、私が何を言いたいかお分かりいただけると思う。
 昔、携帯電話全盛の時代には、かなりの数のスライド式携帯が世に出ていたはずだ。素人考えでは、今のスマホのデザインを改変してハードウェアキーをつけるなら、折りたたみ式よりはスライド式の方がむしろ楽に作れそうに見える──BlackberryPrivがそうであるように。そして使う側としても、操作がハイブリッドならスライド式の方が断然違和感が少ないと思うのだが……。