また一つギズモードを嫌いになった話

 先日、BlackberryPrivに興味があって調べていると書いた。検索するたびに感じることが一つある。


BlackBerry Privレビュー: ダメ。親の仇にも使ってほしくない


 「BlackberryPriv」を検索すると、英語だと検索の3番目。「ブラックベリー priv」だと、なんとアマゾンより上の1番目にこのギズモードのレビュー記事がヒットする。発売時点で購入を決めているようなブラックベリーの熱烈なファンならともかく、買おうかどうしようか迷っているような人間が検索すると、真っ先にこの批判記事が目に入るというのは、購入意欲にかなりの影響を与えたのではないだろうか。それも、日経トレンディネットの戸田氏のようななんちゃって辛口レビューではなく「親の仇にも使ってほしくない」とまで書いている。
 ところがこの記事、明らかにおかしいところがあるのだ。反論記事を見てみよう。


BlackBerry Privは全然ダメという記事に感じた違和感

実際にはそんなバランスを崩すほど重心は上にいきません。
なぜなら、重さの大半を占めているであろうバッテリーは、スライドしない方の本体、キーボード側に入っているからです。


 これは、実際に触ったら下の記事の方が正しいとすぐに分かった。基盤が液晶側に位置しているLifeTouchNoteとは訳が違う。モックアップだけ見て記事を書いてるんだろうか。あと、こちらの記事にも書かれているが──


改めてGIZMODOの例のPRIVに対するクソレビューを読み返してコメントしてみる


 キーボードが小さくて打ちづらいというのも、何と比較しているのかわからない。過去のブラックベリーと比べれば、キーの大きさはそれほど変わらないからだ。過去のブラックベリーも使ったことがあるように書いてるのに。


 結局、上でも書かれているとおり「勢いを失ったブラックベリーをとりあえず叩いておけば受けるだろう」という「落ち目のものは叩け」みたいな、浅ましい動機で書かれた記事ではないかという印象が拭えない。そしてその、叩きまくった結末が某国資本による買収だ。ブラックベリーのファンには掛ける言葉が見つからない。この結末を招いて誰が喜んだのだろう。それとも、ギズモードの中の人は手を叩いて高笑いする理由があったのだろうか?