やってみたよ(血反吐)


 私が巡回しているサイトで結構高評価……というだけではやらないが、3Dダンジョンがあると聞いてはやらないわけにはいかなかった……。


ガチャ課金しない方が楽しいRPG『D×2 真・女神転生 リベレーション』レビュー。これは実質『デビルサマナー2018』

D×2 真・女神転生 リベレーション


 「ガチャが渋い」というのが当初の低評価だったせいか、どちらのサイトも「合体があるからガチャしなくてもいい」という点で擁護してるけど、私の印象は「それ以外にまずいところがあちこちある」だ。

何故縦長

 まず、本当に基本的なところなんだけど、縦長の画面デザイン。他にやっているゲームが全部横長のデザインだから縦長は嫌だ、と言いたいわけじゃないが、このゲームの場合、マップなどがなぜか横長のデザインになっている。それを無理に縦長の画面に押し込んでいるため、いちいち左右にスクロールしないと全容が掴めない。
 戦闘画面でもそれは顕著だ。新しいゲームだけに、スマホのソシャゲでありながらポリゴンで描かれた悪魔や背景がグリグリ動くのは凄いな、とは思ったが、元々敵の出現数がそれなりに多いゲームなのに画面が縦長なので、敵・味方全体を一度に表示すると俯瞰になってしまい、常にズームアウト・ズームインが繰り返されることになる。さらに、その縦長の画面レイアウトにメニューを配置するためか、アイコンやボタンのデザインに菱形を多用しており、押しづらい。それでも足りず、ストーリー進行などメニューが消えてスキップできない場面がしばしば出てくる。
 そこまでして縦画面にしたメリットは何かというと、キャラのグラフィックが全身表示されることくらいしか思いつかない。ぶっちゃけ、それなら画面は横長にして、キャラグラはバストショットでいいから、メニューを常時表示してもらいたかった。この辺は、ソシャゲ慣れしている人は違和感を覚えないのかもしれない。モデルになったゲームがあるそうだから、それらが縦長画面なのだろうか。

目的地は遠い

 ちなみに、ガチャにこだわらなくても第3章まで行けるという言葉を信じて、私も攻略情報なし、リセマラもなしでスタート(召喚した悪魔はセタンタ)したが、第1章の最後でいきなり全滅した。初期状態で持てる悪魔とセタンタの弱点属性が雷で共通していたため、プレスターン制が災いして敵のマハジオでハメられまくったせいである。とはいえ、これは詰まったというほどではなく、レベル上げ用のクエストを何度もクリアするうちに突破はできた。ただ「第1章からこれか……」という気分になったことは確かである。
 で、3Dダンジョン「アウラゲート」に行けるようになる第2章に到達したはずが、どうもメニューに出てこない。ここで攻略情報の封印を解いてネットで調べたところ「アウラゲートは特定の時間しか開かない」「進むたびにスタミナを消費する」「ボスを倒すにはフレンドの助けが必須」──と、ここまで読んだところで心が折れた(笑)。

広告はウザい

 あと、擁護記事ですら触れられている広告の存在だが、これは本当にウザい。広告そのものがウザいのもさることながら、明らかに誤操作を誘発しそうなデザインが酷い。上のリンク先に画像があるけれど、画面中央に課金ボタンがあるので、ゲーム中のメッセージと見誤って先に進もうとOKを押したつもりが課金ボタンを押しそうになる。この状況が、ガチャ(召喚)とまったく関係ないメニューを選んだ際に、複数回起きる。

プレスターンバトルは楽しい

 一応、よかった探しもしておくと、戦闘そのものは楽しい。特に、今作の売りであるプレスターンバトル、「敵の弱点をつくと行動ターンを半分しか消費しない」は、ペルソナやブレイブリーデフォルトを想起させる爽快感がある。もちろん、敵にやられると連続攻撃を食らってあっという間に全滅することになりかねないわけだが……。
 あと、オート戦闘がそれなりに使えるので、レベル上げなどがそれほど苦にならないのもいいと思う。そして、これも裏を返せば敵のAIが強力で手ごわいということでもある。

結論

 まだオウラゲートには入れていないが、オウラゲートを一回見たところで終わりそうだ。好きなだけハクスラできるゲームなら思う存分遊びたいが、スタミナ制限があるのではそうもいかない。
 後は物理的な事情だ。BlackberryPrivは充電コネクタが本体下にある。私は操作中無理な姿勢にならないように、本体に傾きをつけて固定しているため、充電しながら縦画面で操作することができない。第1章クリアまでコネクタを抜いて遊んでみたが、機能がリッチなせいかバッテリがあっという間に消耗してしまった。メガテン以外は絶対に遊ばないという人間なら、スタミナが切れたら充電に入ればいいだろうが。

 総評としては、やりたいことはわかるし、あちこちに光るものはあるのだが、それ以外の難がありすぎる、というところか。