ソル・カマル来い


 ソル・カマル来てほしいな……。ただ、ライラと今回中間で健闘してるこずえは“不思議ちゃん”のイメージが被ってるからなぁ……。

「中世ヨーロッパ」に拘るからでは

togetter.com


 コメントで突っ込まれてるけど、Wikipediaで調べられるレベルでも眼鏡と天体望遠鏡の発明時期には1000年近い差があるんで「眼鏡はあっても天体望遠鏡がない世界」は存在してもおかしくないんじゃなかろうか。

 あと、後段の衛生事情やらトイレやらの話は「文明レベル」の話と「中世ヨーロッパ特有の事情」がごっちゃにされてる感じがする。古代ローマにはもう上下水道もトイレも公衆浴場もあったことはローマの遺跡等から明らかなわけだし、それより後の時代をモチーフとする世界設定にこれらが存在しても、文明レベル的にはなんら不思議ではない。それらが存在しなかった中世ヨーロッパのほうが特異なのだ。
 また上下水道やトイレや公衆浴場があるからといって、あれがないのはおかしい、これがないのもおかしい、というのも「実際に古代ローマにそれらが存在しなかった」ことを理由に反駁はできる。

 個人的には、ガラスのショウウインドウやファスナーみたいに、明らかに「どうやって作ってんだ、これ」みたいなものを除けば、おおらかに考えても良いんじゃないかと思う。誤解しがちだけど、文明というのは常に前に向かって進むものではなく、政治状況等によって巻き戻ってしまうことがあるし、地域差も極めて激しい。地域格差が解消されてきたのは、それこそ大量輸送の技術があってこそだ。一つのファンタジー世界としてその中で辻褄が合っていれば、現実に無理やり近づける必要はないだろうし、現実に近いからリアリティがあるとも一概に言えない(「ファンタジー世界をやたら不潔にしたがる人」に辟易しているともいう)。

 まぁ、榊さんならこの辺りは百も承知で喋っているのだろうし、昨今の小説だと「異世界に転移した先で説明もなく冷蔵庫やスマホが動く」だとか「工場もないのに殺虫剤を短時間で大量生産」なんてのをあちこちで見かけるので、釘を刺しておきたい気持ちも非常によくわかる(笑)。

 ところで、スチームパンクファンタジー小説の新作が出るのであれば、ちょっと読んでみたくはある。