これ完全に「子供の頃に遊んでたマリオブラザーズ・デスマッチモードを4人で遊ぶゲーム」じゃん(笑)。
移植に恵まれなかった
「イシターの復活」というと、移植先に恵まれなかった作品という印象がある。Wikipediaを見ると少なくないように見えるが、ドルアーガと比べると半分以下だ。特にPC版を除いてしまうと、プレイステーション、Wiiまで移植先がない。ドルアーガはコンシューマゲーム機だけでもファミコン、ゲームボーイ、PCエンジンに移植されている。この差はやはり、ゲームシステムが複雑でプレイヤーが少なかったからなのか。
確かに、今見てもお世辞にも「簡単」と言えないシステムなのは事実だ。例えば記事中では「最速2コインが必要」と書かれているが、これはある意味、裏技を使ったものだ。デュオディメンジョンを使ったアキンドナイト再配置が前提のクリア条件だからだ。最終フロアのアキンドナイトを正面から倒そうとすると、最低でももう1コイン必要になる。
筆者の友人も、自力でキャラクターを育てることなく最強パスワードを入手し、それを使ってクリアまで遊んでいましたので、さもありなんという感じでした……。
ドルアーガでも、宝箱の出し方を盗み見られる、という話はあったと聞く。ただ、盗み見たところで他人のプレイを利用してショートカットできるわけではなく、自力で解かなければならない。これに対して、イシターにはフロアパスワードがあるため、パスワードを入手できればプレイ手順そのものを省略して先に進めてしまう。この辺りも、アーケードゲームの事情にはそぐわなかったのかもしれない。
ただ個人的には、ダンジョンも塔もそうだが「登る」のがテーマになっている作品は多いが「助けた相手と降りてくる(帰還する)」作品は滅多に見なかったので、そういう意味でも斬新な作品だった。ミカドの話でも書いたが、もうちょっと知名度が高くなって、ドルアーガのように色々な魅せプレイをしてくれる人が増えるといいなと思っている。