吸血鬼姉妹


 フランなんて一度も再登場してないのに、未だ人気が衰えないからなぁ。

謎が解けた、そして訂正

 ずぅっと昔のことだけど、ナムコクロスカプコンという作品に出てくるワルキューレについて「原作のワルキューレの冒険では『乙女の騎士』なんて呼ばれてるシーンは記憶にない」と書いたことがある。
 ところが、なんと8年越しの今になって、ゲーム中で「乙女の騎士」と呼ばれているシーンを見つけてしまった。



 そう、あの時書いたとおり、原作版ワルキューレの冒険にも伝説にもゲームブックにもアーケードのオンラインゲームにもキャラクターデザインの富士さんの漫画にもそんなセリフは見当たらないが、なんとナムコアンソロジーに収録されたアレンジ版ワルキューレの冒険にはそう呼ばれるシーンがあったのである。確かにアレンジ版はプレイしたことがなく、未チェックだった。ナムコクロスカプコンの製作スタッフがアレンジ版だけを知っていたなら、ワルキューレを乙女の騎士と呼んでもおかしくないので、ここに訂正する。

 ……しかしそうなると「原作版にも伝説にもゲームブックにもなく、後に富士宏さんがコミカライズで拾うこともなかった『乙女の騎士』という言葉をアレンジ版で追加したのは誰だ?」という別の疑問が生まれてしまった。アレンジ版の発売日は原作のそれよりもナムカプの発売日の方が近い。ナムカプの続編の関連商品として(他のどのゲームでもなく)ワルキューレの冒険のアレンジ版・シャオムウバージョンがついてきたことを考えると、双方の製作スタッフは元々距離が近かったのでは、という気もする。

 また、上で紹介した動画シリーズの第1作冒頭でも言及されているが、アレンジ版製作当時、ワルキューレのデザインを巡って係争中だったという話もある。あの特徴的な羽根帽子がなく、剣の代わりに杖を持っているワルキューレ。「乙女の騎士」なる聞き覚えのない用語も、そんな試行錯誤の一つだったのかもしれない。邪推の域を出ない話であるが。