4と6は知らなかった


 私がDQXを始めたのは2.0しリーズの直前だったけど、4の「BG割り勘」と6の「み」は覚えていないとかではなくて、知らなかった。理由は単純で、どちらも「サポート仲間を使用しない、人間のみのパーティで挑戦するエンドコンテンツ」でないと使わない用語だったからだ。
 ちょっと面白かったのが、多分作成者にとっては自明だからだろうが「ギル丼」の背景の説明はしていても、何の略なのかについての言及が結局なかったこと。ギル丼は「ギルサッド地方のフォレストドン討伐」を略してギル丼である。ちなみに、私はフォレストドン以外ほとんど取引されなくなる前までは、悪魔神官の方を好んで狩っていた。防御力が低く狩りやすかった(しかし報酬は多少少ない)からだ。 

ありがとう、そしてさようなら(?)ソーサリーリング

 5番の「ひらた」「そさた」に関連して小咄を一つ。

 先日、長年お世話になったソーサリーリングに別れを告げた。現役プレイヤーの人が聞いたら「え、まだ使ってたの?」と驚かれそうだが、これには理由がある。
 動画内でも言われているが、ソーサリーリングの効果は「戦闘終了後、MPが5~8回復する」であり、MP回復の手段が数少なく、MP上限そのものも低かった時代には非常に重要だった。しかし、その後「敵を倒すごとにMP回復」や「被ダメージによってMP回復」の達人オーブが実装され、戦闘を終了せずに敵と連戦するコンテンツも増え、有用性が減っていった。
 
 ソーサリーリングは効果そのものの有用性が減ってしまったため、上位装備がない。多くの人が後継装備として選んだのが「武刃将軍の指輪」と「魔導将軍の指輪」で、それぞれ前衛・後衛垂涎の能力が揃っていた。
 しかし、私はこれらの指輪を落とす「スライムジェネラル」に、サポート仲間で勝つことがどうしてもできなかった。負け方は様々だが、HPが減ると仲間を呼ぶという特性から、長期戦になるほどにジリ貧になり、押し切られて負ける。それも実装直後でなく、しばらく経ってからも負け続けた。スライムジェネラルと戦うために必要な消費アイテムの値段も安くはなく、私はすっかり諦めていた。


きっかけは万魔の塔

 転機が訪れたのは、5.0で実装された「万魔の塔」だ。当初、どうやってもサポで勝つ方策が見つからず「サポ攻略不可能コンテンツ」ではないかと噂されていた。ところが、つい最近、強化された踊り子を活用することで、サポート仲間のみでの攻略が可能であることが判明したのだ。
 もちろん、これまでにも「基本的にはプレイヤー同士がパーティを組まないとクリアできないが、サポート仲間を厳選して、ギッチギチに最適化された行動を取ればサポ攻略が可能なコンテンツ」というのは他にもあった。しかし、万魔については攻略者が「誰でもできる」を売りにしていたり「準備すれば本当に自分でも行けるのでは」という気になった。
 もう一つ、万魔の塔で手に入るアイテムがこれまでの上位アイテムではなく「紋章」という新しい部位の装備だったこともある。これには下位装備がないため、持っていないと「該当の装備欄が空欄になる」のだ。サポート仲間として自キャラを貸し出そうという時、装備欄に空欄があるのはちょっと引け目を感じてしまう(装備欄が空欄の仲間とそうでない仲間がいたら、どちらを借りるかは明白だろう)。


 そんな訳で、ダメ元で動画作成者が薦める踊り子中心の編成(私の場合は自分天地、踊り子×2、デスマスター)で万魔の塔に向かってみた。すると、なんと普通にクリアできてしまったのだ。完全攻略ではないが、少なくとも報酬をもらえるところまではいける。*1私と同じ感想を持ったチームメンバーも複数いたし、同じことを考えたプレイヤーは多かっただろう。動画が有名になって以来、万魔の塔は連日大盛況となった。



 そして、私はふと思った。「この編成は、もしかしてスライムジェネラルもいけるのでは」と。万魔の塔攻略編成は対多数戦闘に特化した編成だ。つまり敵が仲間を呼んでも対処できるのではないか。
 これまたダメ元で試してみたら、あっさり勝ってしまった。10戦0敗。かつて諦めていた頃に比べ自キャラが強くなったのか、それともこの万魔の塔用の編成が強力なのか。恐らく両方だろう。


 5年以上愛用していたソーサリーリング。始めた頃は夢のアイテムだった装備を外す時が、ついにやってきた。
 今までありがとう。

 ……なお、この装備はオーブの効果を受けられない仲間モンスターには相変わらず非常に役に立つため、これで出番がなくなるわけではない(笑)。

おまけ、天地デスマスについて

 この天地雷鳴士(自分操作)、デスマスターという組み合わせは、個人的に非常に重宝している。あとは敵が対多数であれば踊り子×2、対単体であればバトマス×2であるが、安定度でいえば踊り子×2の方が遥かに高い。

 踊り子×2、デスマスター、天地雷鳴士の組み合わせの強みは動画を見ればわかるとおりだが、まとめるなら「誰が倒れても崩れない」ことである。踊り子がよみがえり節、デスマスターがザオリク(範囲ザオリクも持っている)を持ち、自分も両手杖なら復活の杖が使える。誰が倒されても復帰が可能だ。このため、僧侶が自分が倒れた時用の保険にする「天使の守り」がほぼ不要となる。
 また、デスマスターを「いのちをだいじに」にすると死霊「鎧の騎士」を召喚するが、これが強化や回復魔法を使って補助してくれる。天地雷鳴士が幻魔「カカロン」を呼べば、デスマスター、鎧の騎士、カカロンの3人で回復が可能になる。パーティメンバーが4人しかいないDQXで、実質6人、うち3人が回復を担えるという、非常に安定した構成になる。また、幻魔や死霊は召喚主が倒れても消滅しないという特徴がある。デスマスターと天地雷鳴士が同時に倒されても、踊り子二人が取り残されたりはしない。なお、天地二人やデスマス二人にした場合は、どちらか片方しか死霊や幻魔を呼ぶことができないので6人編成にはならない。

 本当はデスマスターが結構好きなので自分操作にしたいが、この編成は状態異常の回復が一切できず、天地のキラキラポーンで事前に防ぐしかない(=武器の持ち変えが必要になる)こと。それに幻魔と死霊の回復が遅れた場合、回復するのがデスマスターなので、アイテム使用など「サポート仲間がしてくれない行動」に専念できなくなることから、私の場合はデスマスターはサポート仲間に任せ、天地雷鳴士を操作キャラにしている次第である。

*1:ただし、この編成は防御に偏っているため、確実にボスを倒せるとは限らない。