彷徨えるノルウェー人


 この間ポジどうPの話があったばかりなんで、げんずむPさんも体を壊さないでほしいな、というのがどうしても先に来てしまう……。
 しかしアムンゼン幸子の再登場には笑ってしまった。

セーブ機能はないのに……


 当時普通に実機で遊んでた子供が、ここまで進んでバッドエンドルートだったら泣けるだろうな……。
 たけしの挑戦状とか下手に知ってる方が、むしろ宝探しなんて罠に引っ掛かりやすかったかもしれない(笑)。

デスマスターの話

 またDQXの話でも。
 昨日のエントリで「今、自分のメイン職業はデスマスターだと思ってる」と書いたが、記憶力のいい人は、私がデスマスター実装時(Ver.5.0)に「興味が持てない」的なことを書いていたのを覚えているかもしれない。

 これに関しては、正直に謝罪したい。デスマスターのことをよく知らなかったのだ。

 言い訳になるが、公式の「戦場の魂をあやつり、死霊を召喚して共に戦う」という紹介文を見て、私はデスマスターを「魔法使い+盗賊+魔物使い」÷3のような、デバフを使う変則系アタッカーのような職業だと考えていたのだ。アストルティアにはアタッカーは有り余っている。まさかこの職業名でヒーラーだとは……。*1
 そんなデスマスターを見直すきっかけになったのが、先日書いた「万魔の塔」だ。万魔の塔でデスマスターにヒーラーを任せるという編成を見て「おいおい、本当に大丈夫なのか」と思っていたが、実際に動いているのを見てみると、なかなか面白い職業だとわかったという次第である。

デスマスターの特徴1

 DQXでは、回復呪文ホイミを使える職業が8つ存在する。僧侶、盗賊、旅芸人、パラディン、レンジャー、スーパースター、賢者、そしてデスマスターだ。しかし、僧侶と賢者、デスマスター以外がヒーラー役を担うことはほとんどない。その理由が「回復呪文効果アップ」の特技の存在だ。
 僧侶であれば聖なる祈り、賢者であれば神秘の(無限の)悟り、そしてデスマスターの深淵の契りだ。これらはいずれも回復呪文の効果を上昇させる効果を持つ。2段階で回復量が倍になる。ヒーラー役の回復は、この特技(そして回復魔力の能力値)を前提にバランス調整されている。それ以外の職業の回復呪文は「保険」的な意味合いが強い。
 僧侶の「聖なる祈り」は特に制限がない。スタンダードなヒーラーとして、標準的な性能だ。
 賢者の「神秘の悟り」は、攻撃魔法の効果アップも兼ねている代わりに、1回では1段階しか上がらない。回復魔法の効果アップという点で見ると、一回では僧侶の半分の効果しかない、ともいえる。上位版に「無限の悟り」があり、こちらは攻撃魔法、回復魔法の効果を一気に2段階上げられる代わりに、チャージタイム特技である。戦闘開幕にいきなり使うと、リチャージまで再使用できない。このため「凍てつく波動」を使ってくる相手などが厄介である。
 では、デスマスターの「深淵の契り」はどうかというと、「無限の悟り」同様、攻撃魔法、回復魔法の効果を両方一気に2段階上げる特技である。しかし、賢者のそれと違い、チャージタイム特技ではなく「デスパワー」という独自のリソースを消費する。これは、敵あるいは味方が死ぬか、特定の特技を敵に当てることで上昇する。FF14の旧仕様のエーテルフローに似たイメージだ。

 ここで勘のいい人は気づいたと思う。デスマスターは僧侶や賢者に比べ、得意な戦闘と不得意な戦闘がはっきり分かれる。得意なのは多数の雑魚がどんどん湧いてくる「万魔の塔」や「ピラミッド」のようなコンテンツである。敵が死ぬたびにデスパワーが増えていき、リソース管理に困ることがほぼない。逆に、強ボス戦など単体の強敵と戦うコンテンツでは、常にデスパワーをいかに補充するかとの戦いになる。「深淵の契り」が切れたらヒーラーとしての役目が果たせなくなるからだ。

 また、デスマスターは上級者向けの職業であるともいえる。これは、プレイヤースキルの高い低いという意味ではなく、ある程度DQXをプレイし、装備を整えたパーティ向けという意味だ。というのも、デスマスターには僧侶が持っている状態異常回復呪文が一つもないのだ。状態異常は耐性装備で弾くことを前提とした調整だと言える。

デスマスターの特徴2

 では、デスマスターを使う利点はどこかといえば、それはもう「死霊召喚」だろう。攻撃系の死霊を呼んで火力の向上を図ってもいいが、個人的には防御系の鎧の騎士を推したい。他の死霊と違って自律行動してくれるので指示に手間を取られないのと、バイキルトスクルトマジックバリアといったデスマスター本人が持ち合わせない強化呪文も使ってくれるからだ。それも「本体と手分けして」行動できるのが便利である。
 ただし、天地雷鳴士に比べるとパワーバランスは本体側に偏っており、デスマスター自身が強めな代わりに死霊は弱めである。具体的には、効果時間終了まで消滅しない天地雷鳴士の幻魔に比べて、死霊は普通にHPを持っており、攻撃されると消える。再召喚はデスパワーを使わないのでそれほど手間ではないが、範囲攻撃でパーティメンバーもろとも吹っ飛ばされると被害甚大である。幻魔カカロンとはまた違う意味で「補助回復・強化役」と思った方がいいだろう。

 そしてもう一つ。デスマスターは僧侶にある「天使の守り」や賢者の「零の洗礼」のように、自分の身を守る手段や敵の強化を打ち消す特技がない代わりに「蘇生時に強化がかかった状態にする」という特徴を持つ。これは特技の選び方にもよるが、パーティメンバーが死んだ時の復帰が僧侶より早くできる(場合もある)ともいえる。

デスマスターの特徴3

 1と2については攻略動画などでも語られているが、ここではもう一つの特徴を挙げたい。
 それは「職業クエストの出来がいい」ということだ。取得できる装備とスキルポイントのために半ば嫌々始めたようなクエストだったので、この出来の良さには驚いた。私の中ではFF11の名作クエスト「稀なる客人」に優るとも劣らないと思っている。MMORPGのクエストでこんな話が作れるとは……。


*1:勝手にネクロマンサー的なものを想像していたが、世界観的にはむしろ「迷える死者を昇天させる」聖職者のような位置づけらしい。