当時は流行りだったんだろうか


 れとちゃんねるさんが並行プレイしてるのが「軽井沢」なせいで、余計意識するのかもしれないけど、当時のアドベンチャーゲームって「そういうシーン」を入れるのが流行だったのかと思うくらいあちこちに入ってるな(笑)。

年寄りの昔話

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 私は今でも、このネタは受け付けないなぁ……。

 まとめ内では、触れてる人もいるのに流されてる感じだけど「ブロントは、元々FF11の特定のプレイヤーを揶揄するのが元ネタ」だから。そういう意味ではクッキー☆やsyamuやYoutuber、Vtuber(これらを一緒くたにしていいかという問題もあるけど)や、他のクロスオーバー系二次創作とも性質が違う。
 「一次創作者が望まない二次創作だから駄目だ」という意味ではなく、そもそもの出発点が「一次創作ですらない、広まるのを望んでいない、それによって利益を得ることもない、公知でもなんでもない一般人に対する悪口」だ(現にプレイヤー本人らしき人物はヴァナディールとネトゲ実況板と鯖の晒しスレ以外の場所──つまりゲームの「外」に姿を現したことはほぼない)。「こんなバカなプレイヤーがいるぜアハハ」っていうのを二次創作として発展させていったというのは、それがいかに優れた作品であっても心理的に抵抗がある。元ネタを知らないor気にしない人はいいのかもしれないけども。

コロコロ少年に代えてのお詫び

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 今まで散々ブログ内で「そのうち書く」「いつか書く」と言っていたコロコロ少年のソードワールド回だが、大半を永久封印することにした。ソードワールドの共同デザイナーである水野氏、清松氏については今までブログ内で色々言いたいことは言わせてもらったので、書きたかったのは最後の一人、山本氏に関することだった。
 数年前元気だった頃に、今でも「モンスターたちの交響曲」を絶賛していたのにカチンときたのが、エントリを書くきっかけだった。言いたいことがそれはもういっぱいあって、書いても書いても終わらない状態だったのだけど、上のまとめ以外にも本人の闘病の様子などを伝え聞き、続きを書くテンションがゼロになってしまった。
 内容が気になる方(いるのか?)のために概略を1行だけ書くと「戦闘でなく話し合いで解決することを評価する世界観ならば、なぜシステムに話し合いで解決するルールを入れなかったのか」という話に纏わるあれこれだった。
 ただ今はもう、一刻も早い快復を願うのみである。

コロコロ少年の思い出(25)「石になるのは死ぬより大変」

ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック第5版

ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック第5版

  • 発売日: 2017/12/18
  • メディア: おもちゃ&ホビー


 というわけで、違うことを書こう。

 数日前にRPGにおける「石化」について書いた。TRPGについては註でチラッとしか触れなかったが、実は私のプレイグループはCD&Dにおける石化の扱いで議論になったことがある。
 
 先日の註を読んで違和感を覚えた人もいたのではないだろうか。もう一度書くと、クラシックダンジョンズアンドドラゴンズでは、石化の解除は僧侶呪文ではなく魔法使い呪文である。ストーントゥフレッシュという呪文だ。これの習得レベルは、僧侶が蘇生呪文「レイズデッド」を覚える(レベル5呪文で、習得レベルは10)よりも高い。
 これを知った時、そして石化モンスターがシナリオ中に登場した時、プレイヤーたちは騒然となった。というのも、当時、クラシックダンジョンズアンドドラゴンズの比較的忠実なゲーム化と思われていたウィザードリィでは、石化の解除はマディ、つまり僧侶の全回復呪文によって行うものだったからだ。
 なぜ回復なのに魔法使い呪文なのか。今にして思えば、恐らく、毒や麻痺は「正常な状態」に対して「毒」や「麻痺」という状態を付与するもので、これを回復するのは付与された状態を除去するという解釈だ。これに対して石化は「石に変化させてしまう」つまり「石化状態を付与する」のではないので、治すには「石に変化させるのと逆のプロセスが必要」という解釈だったのだろう。魔法使いが人間をカエルに変身させる延長線上の行為、だから解除にはその反対が必要というわけだ。
 
 しかし、その頃はそこまで考えが及ばず「石化だけは、何故か回復呪文が魔法使い呪文にある」としか思わなかった。そして議論になったのがここである。

「石になったPCを破壊したらどうなるか」

 石になることそのものは「HPを減じる」とも「ゼロにする」とも書いていない。理屈としては、石像になった仲間を武器で殴れば(刃が欠けるかもしれないが)破壊することはできるだろう。この時「石化」状態が「死亡」状態に置き換わるのかが争点になった。
 ウィザードリィには(混乱しない限り)パーティアタックはないが、石になった仲間が敵に殺されれば死に、石化状態が死亡状態に置き換わる。ここでディやカドルトといった蘇生呪文を使用すれば、仲間は石化が解除された状態で復活する。といっても、ウィザードリィの場合、石化解除と蘇生呪文は同じ僧侶呪文、かつ同レベルか蘇生呪文の方が高レベルなので問題はなかった。
 だが、CD&Dでこの解釈を採ると「石になった仲間は治すより殺して蘇生した方が早い」となる。石化解除呪文の方が習得レベルが高いうえに、魔法使い系呪文は僧侶系呪文と違い、新規呪文の習得に制限が大きく、金を取るDMもいる。もし僧侶呪文で回復できるならその方がてっとり早いのだ。
 この頃のルールブックにありがちな話だが、石化状態がどのような状態か、などの詳細な説明がない(毒ダメージなんて「即死でも継続ダメージでもどちらでもいい」などと書かれている)ので、意見が分かれた。

 「毒や麻痺や病気という状態異常であれば、PCがそれによって死んだあと、蘇生呪文で復活すれば、毒も麻痺も病気も消えている、とするのが普通だろう。石になったPCを『殺せる』なら、復活させて石化は解除できるのではないか」という意見。
 「いや、石になるのは毒や麻痺や病気とは違い、石像になったPCを粉々にしてもその時点ではPCは死んでおらず、死ぬのはストーントゥフレッシュで生身に戻った瞬間。つまり「石化状態」は「死亡状態」では置き換わらないのだ」という意見。

 当時は結論が出なかった気がする。今なら(というかD&D3rd以降なら)答えは出ている。実はリプレイ「若獅子の戦賦」に、これそのものを扱ったシーンが──主人公の父親が、死刑より重い刑ということで石化刑に処されたという──ある。つまり前述の解釈でいえば後者のプレイヤーが正しく「石化したPCをバラバラに砕いても、死亡状態で上書きすることはできない」のだ(むしろ石化解除後に蘇生できなくなる危険がある)。
 
 

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)


 しかし、そう考えると毒も石化も使ってくるメデューサをレベル4モンスターに設定したデザイナーはなかなか鬼畜である。エンサイクロペディア基準で、レベル3のPC4人のパーティにメデューサ3体を出したら、普通に壊滅するんじゃなかろうか(笑)。