なぜ今プーサー


 なぜ今プーサーなんだ……? それこそ上の動画じゃないけど、イベントとかの前触れなのか……?
 ちなみに、先日、事件簿コラボについて意味深な書き方をしてしまったが、実は大した話ではない。もしライネスを引くことができたら──我がカルデアの最古参メンバー、オジマンディアスにいよいよご隠居いただき、創立以来の夢だった、サポートメンバーを全クラス女性サーヴァントで揃えることができるな、と思っただけなのだ。創成期を支えてくれたマーリンと孔明が、よもや一線から退く日が来るとは考えもしなかったが。

族長は本性を現した!

 さて、またしても終わってしまった前回のイベントの話になってしまうが、かんぱにのEXキャラの話である。
 前にもチラッと書いたことがあるが、かんぱにのEXキャラとは通常キャラ(ゲーム内では「通常社員」)のアナザーキャラ、別形態である。ところが、このEXキャラの位置づけがちょっと変わっているキャラが二人いる。

 一人が“英霊騎士”エレナ・アリオストだ。


wikiwiki.jp



 EXキャラは通常キャラの別形態──しかしエレナ・アリオストという通常キャラは存在しない。EXキャラだけが存在する。こういうキャラは他にはいない。しかし、これは当該キャラを持っている人なら事情を知っているだろう。
 エレナ・アリオストは戦場で重傷を負い、敗死しかけたところを、エイダ・クロムウェルという天才博士に助けられたという経緯がある。重傷を負った彼女は失った腕の代わりに義手を着けて「リド・クロムウェル」と名乗った。つまり、エレナはリドのEXキャラである。私自身はエレナは持っていないものの、先日のストーリーでは再生した(?)生身の腕を付け直してエレナを名乗っていた。…超技術すぎるだろ(笑)。


 もう一人が“獣王”エルザである。


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 彼女は通常キャラが「剣士」というクラスなのに、EXキャラは「戦士」という別のクラスだ。かんぱにの世界設定は結構考えられているので、ミスということはないだろうと思ったが、やはり設定があった。
 通常キャラのエルザは獣人族(ケモミン)の族長として、ある意味行儀のいい、正統派の剣士を名乗っていた。しかし、前にもちょっと触れた転職イベントで「修行」と称し、暗殺者の技術を学んでいた。そして今回、ライバルであるココが修行の末覚醒した(EXキャラ)のをきっかけに、猫を被るのをやめ、本来の姿(戦士)として覚醒した、ということらしい。通常キャラとEXキャラでクラスが違うのは彼女が初めてである。
 こういうのは往々にしてフレーバーテキスト、設定だけに終わりがちだが、“獣王”エルザは違う。なんと設定どおり、剣士、戦士、暗殺者の3クラスのジョブ特性を持ち、攻撃も暗殺者としてターンの最初、剣士として通常の順番、戦士としてターンの最後という、3回攻撃を行う。
 これだけだとぶっ壊れキャラに聞こえるが、そうでもないのがかんぱにの面白いところだ。普通、かんぱにのキャラは敵の状態異常攻撃に対応するため、聖職者と行動順の調整を行う。自分の攻撃が不発にならないよう、敵の攻撃の前に攻撃するか、攻撃を受けて回復してから攻撃するか、である。ところが、エルザは攻撃順番がバラけるため、行動不能系の状態異常攻撃を受けるとどれかしらの攻撃が不発に終わる。すべてのタイミングに対応した回復、はありえないからだ。面白いバランスの取り方である。