さすがグーグル先生


 D&Dの記事を書いていたら、YoutubeD&Dのリプレイ動画とかいきなりお勧めしてきたので、つい見てしまった。忙しい時に長編シリーズは嬉しいやら悲しいやら。
 しかし、ムーブサイレントリーとかヒアノイズという言葉をググったくらいで(CD&Dはメディアワークス版と新和版で訳語が違ったりするので一応ググって確認している)、お勧め動画を差し込んでくるとはグーグル先生はいい意味でも悪い意味でも流石だな。

これは素晴らしい

 D&D5thについてはエベロンと同時にルールブックを買ったけど、読んでいる途中で、もちろん実際に遊んだこともまだない。なので、リプレイ動画を見て驚いた。5thから導入された新ルール「インスピレーション」についてだ。

「インスピレーション」のルールは、プレイヤーがキャラクターのロールプレイに冴えを見せたような場合にDM権限で配布される特典ポイントである。プレイヤーは所持しているインスピレーション消費することで、判定の状況を「有利」にすることができる。またインスピレーションはロールプレイを介することでプレイヤー間での譲渡も出来る。インスピレーションは一種のロールプレイ推奨・報酬システムであり、この為にキャラクターの背景を設定しておく事も推奨されている。この配布頻度はあくまで個々のDMの匙加減に委ねられており、これを大盤振る舞いするか絞るかでシナリオの難易度を変えるようなマスタリングも可能。


 まさか天下のD&Dがロールプレイ支援システムを搭載してくるとは。最高じゃないか。私がDMやったらきっと大盤振る舞いDMになるんだろうな……。ああ、一度遊んでみたい。
 


 というのも実は、前に書いたことのある、昔やったクリスタニアのキャンペーンで、これによく似たハウスルールを勝手に追加して遊んでいて、プレイヤーにすごく好評だったことがあるからだ。
 当時ハマっていたテラ・ザ・ガンスリンガーのカラミティ・ルージュのルールと天羅零の裁定者を参考にしたんだったと思う。その名も「運命の鎖」ルール。
 内容は単純で、アクト開始と同時に、GMの手元にトランプのジョーカーを一枚置く。そしてアクト中に、PCが「自分が従う神獣に相応しい、良いロールプレイをした」と判断した時、ジョーカーを表のままプレイヤーに渡す。プレイヤーは、表のままのジョーカーが手元にある時、一度だけすべての判定のダイスロールで好きな目が出たことにしてよい。命中判定や成功判定であればクリティカルで成功してもいいし、魔法のように判定なしで発動する能力については、ダメージの決定ダイスですべて最大値が出たとしてもよい。そして、運命の鎖の効果を適用した時点で、カードを裏にする。
 裏になったカードはプレイヤーの手元にそのままあっても意味はないが、そのプレイヤーから見て他のPCが「自分が従う神獣に相応しい、良いロールプレイをした」と判断した場合、カードを相手に渡せる。この場合、裏のカードは表になる。そして、表にしても裏にしても、配布されたカードは場面転換のタイミングでGMの手元に戻される、というルールだった。
 これによって、プレイヤーが良いロールプレイをしようというモチベーションを作り、かつ、一人がずっと見せ場を独占し続けることには意味がない(他の人にカードを渡さない限りメリットが生じない)ようにしていたのだ。

 しかし、偏見かもしれないけど、天羅やカオスフレアのロールプレイ支援ルールにはあれこれ言っていた人たちがいたのに、D&D5thのインスピレーションのルールにはそういった声がほとんど聞こえてこないのは、やっぱり時代が変わったからなのか、それともD&Dというゲームの持つネームバリューなのか、あるいはインスピレーションのルールが適度に単純化されていて、わかりやすく、それでいてGMのさじ加減もしやすく、適用しないことも許される自由度の高さを持つからなのか。
 この辺のバランス感覚はさすが元祖にして王者たる風格を感じるな。


 なお、今日はこのインスピレーションルールのインパクトで考えていたことが吹っ飛んでしまったので、昨日のエントリの続きは、また明日以降。

ゲーム本編の方を……

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 ゲーム本編の方を何とかして……。