27年越しの永久コンボ


 27年前の格闘ゲームで今更永久コンボが見つかるとは……(笑)。北斗の拳の大会でトキが優勝した時もこんな雰囲気だったのかもな……。

冒険者冒険者ギルドの話(2)


 ソードワールドにおいては、レベルが上がるとHPが上がるというルールがない。これは、レベルが上がることで生命力が何倍にも跳ね上がるのは不自然だ、というデザイン思想に基づくものだ。しかしそうなると、歴戦の勇士が雑魚に敗北するという状況が起きかねない。このために導入されたのが「冒険者レベル」の概念である。HPを上げる代わりに、技能レベルの最大値、すなわち冒険者レベルを受けるダメージから減算するというもの。つまり「戦士」や「魔術師」としての技量の他に「冒険者」としての技量というものが存在する、という解釈にしてしまったのだ。ここが他のファンタジーTRPGと異なるところである。
 そして、ソードワールドにおいては他のゲームでいう職業を技能という扱いにしてしまったため、プレイヤーキャラクターは何者か、という質問に答えづらい。D&Dなら「戦士だ」「僧侶だ」と言えるところが「戦士の能力を持った何者か」にしかならず、そこには、サイバーパンク2020でいうステイタスロール、社会的立場が付随してこない。そのために導入されたのが総称としての「冒険者」である。「戦士」や「魔術師」である以前に「冒険者」という社会的立場だ、というわけだ。しかしこれは、CD&Dから遊んでいる私のような人間としては違和感が強い。カラスやワシやハトを総称して「鳥」と呼ぶような共通項は戦士や魔術師の間にはない。ここでいう「冒険者」とは、ひどく抽象的な概念だ。

 例えば──昨日紹介したまとめでは、フォーチュンクエストでは冒険者支援グループであって冒険者ギルドではない理由にこだわっている人がいた。深沢氏の心中は推し量るしかないが、当時の肌感覚として、推測はできる。当時、ギルドというのは特定の職能を伝授する場として理解されていた。D&Dのミスタラ世界やT&Tなどで、魔術師ギルド(あるいは組合)や盗賊ギルドが存在するのに、戦士ギルドや僧侶ギルドが存在しなかったのは、その証左だ。能力を持たないがゆえに全ての武具が使えるという特徴を持つ戦士や、信仰の発露である僧侶の力には、伝授すべき技術がない。だからギルドがなかったのだ。これを裏返すと「『冒険者ギルド』が存在するのであれば、そこで伝授される共通の職能が存在しないとおかしい」という話になる。だからギルドという言葉を避けて支援グループという言葉を使ったのではないだろうか。