全部は見切れないけど


 7時間以上あるんでとても全部は見切れないけど、彼女の各エンディングに対する印象は、私のものと似ている気がする。奇しくも、エンディングを見た順番もほぼ同じ。
 もっとも私は恋人がいない状態でエンディングを見たので、恋人がいるとこういう展開になるのか、というのは興味深かった。とはいえ太陽以外はほぼ無関係のようだが……。
 

冒険者冒険者ギルドの話(3)


 先日のまとめでも触れられていたが、私が最初に冒険者ギルドという言葉を目にしたのはロードスの3巻、ライデンの冒険者ギルドである。*1これが盗賊ギルドでない理由は、小説内で語られている。ギルドマスターのフォースが、盗賊ギルドの跡目争いで酷い目に遭い、盗賊ギルドから犯罪性を除いた組織を作りたかったからだ。それが冒険者ギルドと呼ばれている。すなわち、この当時は職能集団として最も近いのは盗賊ギルドだった訳だが、同じフォーセリアを舞台とするソードワールド1.0の「冒険者の宿」、またはラクシアの2.5の「冒険者ギルド」は盗賊ギルドとは別種の組織であり、意味合いが変わっている。
 とはいえ、ソードワールド1.0であれば、超国家集団としての「冒険者の宿」には世界設定上の裏付けがあった。前にも書いたが、ソードワールド1.0の冒険者とは「複合精霊アトンを倒すため、ファーラムの剣を探す」という究極目的があり、しかもこれを国家が裏から支援する、表立っては支援できない理由がちゃんとあったからだ。アトンを復活させたのが各国の重鎮に相当する人物だったという表沙汰にできない事情があり、国家間で裏で協力し合うために冒険者の宿なる組織を作ったと考えれば理屈は通る(実際ラヴェルナがワールドガイドを執筆したのは冒険者の宿の活動を裏から支援するためだろう)。
 ところが、ソードワールド2.0以降にはこの辺りの事情はもちろん存在しない。そうなると「冒険者ギルド」は一体何のために──いや、どうやって存在するのか、という疑問が生じる。


 ──この辺り、ずっともやもやしたものを抱えていたタイミングで、この「アウトロープロファイルブック」に出会ったのである。

*1:大貫氏のドラゴンマガジンの該当号も持ってはいたが、印象には残っていなかった。「ストーリー」がなかったからだろう。