ゲーニッツの「よのかぜ」は、CPU特有の超反応があるからこその強さであって、人間が使ったら強くないだろうな、っていうのは想像がついた。動画でも言われてるとおり、ゲーニッツそのものを操作キャラとして使えるゲームはレアだから実際に見たことはないにしても、ゲーニッツにそっくりの技を使う裏シェルミーがそんなに強くないからね……。
またシーフの話(3)
先日の話の続きの続き。
前回までの話をちょっと補足しておこう。
まずは「シーフは犯罪者だ」という話。これは「シーフは常習的に悪事に手を染めている/染めるべき」という意味で言及したわけではない。CD&Dのシーフでいえば「『オープンロック』(鍵開け)や『ピックポケット』(スリ)の能力は、習得そのものが非合法である」と考えた方が状況が理解しやすいという話である。銃刀法と同じで、それを使って悪事*1を働いたかどうかは別の話、というわけだ。
D&Dでは、ローフル・グッドのシーフを演じることも全く不思議なことではない。そんなシーフも、あえて一匹狼の道を歩むことを選ばない限り、盗賊ギルドに所属するだろう。ギルドの側もローフル・グッドだからと所属を拒むわけではない。つまり、盗賊ギルドに所属することは、悪事を働くことを意味しているとは限らない、ということになる。
「ギルド」が職能を伝授する場を意味しているとするなら、組織的に犯罪を犯す訳でもない盗賊ギルドが組織化され、厳格な規律に従ってメンバーを管理するのは、すなわち「そこで伝授される技術そのものが非合法のものだから」と考えるのが普通だろう。
次に「ブレカナにシーフは必須でない」という話。必須ではないというだけで、ブレカナにも盗賊はちゃんと存在する。アルカナ「ルナ」がそれで、ルナギルド(盗賊ギルド)もちゃんと登場する。
ただし、アルカナ(キャラクタークラス)が22あるブレカナでは、ルナが持つのはシーフの戦闘能力的側面であり、情報収集を得意とする側面は、むしろ正反対のアルカナ「レクス」(賞金稼ぎ)が担う。こちらもレクスギルド(賞金稼ぎギルド)を組織しており、賞金首の情報を共有し合っている。
N◎VAにおけるフェイト(探偵)同様、ブレカナのレクスは「とりあえずこいつさえいれば情報収集は安心」的なアルカナであり、仲間に一人いるとシナリオが非常にスムーズに進む。私も割と好きなアルカナだ。その代償として「奇跡」が非常に使いにくいというデメリットはあったが……。