被ってる


 このソフトが出るの全然知らなかったんだけど、今度出るカプコンファイティングコレクションとタイトルがメチャメチャ被ってる。ミスタラ英雄戦記が含まれてたらこっちを買うんだけど入ってないので、ウォーザードが入ってるファイティングコレクションの方を買う予定。
 これだけのラインナップが揃っててミスタラ英雄戦記“だけ”ないって、これ完全に版権の関係だろうな……。PS3に移植できたのが奇跡だったのかもしれないけど、やっぱり現行機で遊びたい。

待ってたけど……


 アドバンスドファイティングファンタジーは初版を持ってるんで要らないだろうと思っていたが、その後出るサプリメントが全部2版を基準にしてて全く参考にならないので、ようやくこれを購入した。

 かなり複雑な心境だ。求められていたものはこれだったんだろうとは思うけど、私には合わなかった。

 初版を買った時の感想が「これはバルサスの要塞の主人公もソーサリーの主人公もできない!」というものだったので、今回の第2版でバルサスとソーサリーの魔法系統がオリジナルにほぼ忠実な形で収録されたのは素晴らしいと思う。これで両作品が再現できる。それに新規登場の僧侶っぽい呪文が追加されている。
 これに加えて、よく話題になっていたキャラクター作成も、基本がポイント割り振り式になったため、作成の時点で技術点が低くて泣きを見るみたいな事態を避けられるようになっている。技能やデミヒューマンキャラクターの導入など、様々なキャラクターを作れるようになったのも嬉しい。

 しかし、追加されたデータが魔法系統に偏っているため、これで楽しいのは魔法使い系のPCだけでは? という気もしてしまう。いや、仕方がないのは分かる。ファイティングファンタジーゲームブックのシリーズには、盗賊っぽいキャラクターはいても、いわゆるD&Dのシーフのように盗賊技能を自在に使うような能力は持っていない。これは、パラグラフに制限のあるゲームブックでは再現が難しいからだろう。
 とはいえ能力的な部分を除いても、魔術師が能力を極めていくと称号が手に入るようなルールがあるのに、非魔術師系のPCにはそれに相当するルールが見当たらないとか、全体的に不遇に見える。ソーサリーやバルサスの主人公は再現できるようになったのに、運命の森の主人公とサムライの剣の主人公を差別化することが難しい。
 あとは、パーティを組んで行動することを前提にすると、それぞれの魔法系統の扱いに差がありすぎて混乱しそうだ。カーカバードとアランシアを移動する手段も具体的に明かされていないので、結局4系統の魔法があっても舞台となる場所によって使える系統が限られるのでは、という気もする。

 ただ、これは多分に私の好みの問題も大きい。ゲームブックはともかく、TRPGとしては、私はD&Dのようなクラスシステム制のゲームが好きなのだ。そして、あくまでもゲームブックの資料という視点で見るならば、このルールブックよりタイタンの方が読んでいて楽しい。そういうことだ。