飯テロすぎる


 確か「瑞雲ラーメン」って実在の店の名前なんだよな……。

西住流恐るべし


 伊藤黒介さんのガルパン漫画が面白い。特に過去作の西住流(というか西住しほ)のエピソードが好き。みほって傍から見るとこんな恐ろしい存在に見えるんだろうな……。

コロコロ少年の思い出(20)・ファイティングファンタジー・前編

 今回はクラシックダンジョンズアンドドラゴンズを離れて、別のゲームの話を。ちょうど書店でファイティングファンタジー関連の新刊を見かけたばかりなので、ファイティングファンタジーの話をしよう。


ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)

ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)


 ゲームブックシリーズとして知られるファイティングファンタジーのTRPG版「ファイティングファンタジー」の最初のルールブックは、実はソードワールドはもちろん、トンネルズアンドトロールズよりも前に世に出ている。つまり日本で初めて文庫本で発売されたTRPGのルールブックである。
 しかし私の周りのTRPG経験者で、このゲームで遊んだことがあるという人の話は聞かない。私自身も、このゲームをルールどおりに遊んだ記憶はない。というのも、このゲーム。職業もなければ武器(による性能の違い)も魔法の存在もない。ルールブック部分はただ単にファイティングファンタジーシリーズのゲームブックの共通部分を抜き出したものに過ぎず、ゲームマスターを立ててみんなでゲームブックを遊ぼうというだけのものだったからだ。これではPCの個性付けもできず、ダイス運だけが全てになってしまう。
 私自身はこの本を買った時、ソーサリーやバルサスに掲載された魔法や、恐怖点や名誉点といったタイトルごとのオプションルールは統合され掲載されているものだとばかり思っていたが、オプションルールどころか基本の基本の部分しか載っていなかったわけだ。シナリオ自体は決して悪くはなかったのだが……。

 これに対し、その後発売され、最近復刊された「アドバンスド・ファイティングファンタジー」は、ちゃんとファイティングファンタジーの背景世界「タイタン」でプレイヤーを遊ばせようという意図が感じられるルールブックだった。「魔法使い」という役割ができて呪文のリストもあり、武器の性能差も反映され、技能ルールも存在している。
 それどころか、その後発売されたシナリオ集「謎かけ盗賊」と合わせてみると、ゲームマスターがディレクターという役割に代わっている、アクトやシーンの概念が存在する、NPCをエキストラや悪漢などに区分し、それぞれのシナリオ中での役割を明確化するなど、ずっと後のゲームにも通じる要素が数々あり、TRPGの入門本としてもなかなか読みどころがある本になっている。ただそれも、今にして思えばであって、当時ソードワールドよりも後に発売されたルールブックが、上下分冊で、しかもPCの職業が戦士と魔法使いだけとあっては、少々魅力不足だった(TRPGが背景世界を重要視するようになったもっと後年だったらまた違ったかもしれない)。


 しかし、私たちのプレイグループでは、ギアアンティークと同様、このタイトルに本来想定されているものとはまったく違う活用法を見出した。それは「オリジナルルールを作るための素材にする」というものだ(笑)。
 何しろ、ファイティングファンタジーにはルールが少ない。これは裏を返せば、好きなものを色々突っ込めるということでもある。オリジナルのキャラクタークラスを追加し、種族ルールを追加し、能力値を追加し、魔法ルールを追加し、装備リストを追加し、原形を留めないまでに改造しまくった(それもこれも、ソードワールドがまだ発売されていなかったからなのだが……)。
 だが、オリジナルルールは早々に破綻した。これが、前にファイティングファンタジーレジェンズのエントリで書いたとおり「対抗判定の条件が厳しすぎる」というものだ。ファイナルファンタジーの骨格を使う限り「能力値2D6にダイス2D6を足して判定値とし、相手のそれと比べ合う」という部分は変えようがない(「判定修正値」のような数値差を緩和する要素が存在しない)。能力値に差異があるとまず相手に勝てないという根本が変更できなかったのだ。


 なんと、この話、まだ続きます。